ビターステップ【緑】 (ページ15)

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淳太くんが行きたいという店は、女子に人気のレストランだった

男一人じゃ行きづらくて、と。

なんだか、意外と可愛いところあるんだな～

仕事が終わって店に向かう。

今日は私とご飯に行くため6時で店を閉めるらしい

『こんにちは、』

店の時計は5時40分を指していて、カウンターにはいつか見たことのあるお客さんが座っていた

黄「お疲れ様。もうちょっと待ってもらえる？」

『はいっ、全然大丈夫です』

私の顔をじっと見てくるこの客は、そうだ、あのイケメンな人

青「淳太の彼女？」

『へ、いや、そんなそんな……、』

_「中間さんかわいい女の子連れてご飯ですか～？」

隣の既に酔っているお姉さんもあの時の人だ。

青「こんな時間から飲み過ぎやで」

黄「せやで、もう閉めるから2人とも帰ってもらえる？」

青「邪魔者はさっさと退散しますか～」

そう言ってお姉さんを支えながらお客さんは出ていった

黄「騒がしくてごめんな」

『いえいえ、とんでもない』

なんていつかと同じようなやり取り。

『綺麗な女の人ですね、男の人もイケメン』

黄「せやろ？俺も好きやねんけどな～、流星には敵わんわ(笑)」

『え？』

黄「じゃ、着替えてくるわ。店の前で待ってて」

そう言うと、淳太くんは逃げるように裏へと消えた