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子供みたいに泣きじゃくるAを抱き締めた
周りの目がどうとか、そんなことはどうでもいい
あんなに楽しみにしてたもんなあ、そりゃ辛いよなあ
俺の腕の中で泣き止む気配のないAの背中をポンポンと叩く
子供あやしてる気分やな
『……神山さん、ごめんなさい』
ひくひく泣きながらそんなことを言う
「なにがや」
『いっぱい協力してくれたのに、上手くいかなくて……』
「これで終わりなん?」
『え?』
「あいつに好きな奴おったから、もうこれで終わりなん?」
『だって、私失恋したし……』
「そしたら今度は振り向かせる努力すればええやん、付き合ってるわけでもないんやし」
『……まだ頑張ってもいいんですかね?』
「当たり前や。」
俺に任せろ、俺が絶対お前のこと笑わせたる
そう思う俺はやっぱり、お前に惚れてもうたんかもしらん
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作者名:ユウガオ | 作成日時:2018年7月9日 17時