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『ぁ、流星、バックから日記･･･』
青「日記？ちょっと待ってな？」
横になっていた体を起こしたAにペンと日記を手渡す。
俺らも日記は個人のものやし、見られたくないやろうからそっと離れる。
鉛筆をすらすらと動かした後パタン、と手帳を閉じた。
黄「書き終わったならもう寝た方がええ。」
橙「しんどいやろ？」
『寝ない。別に寝なくたって平気。』
紫「･･･何言うてんの？顔色最悪やん。」
『こんなの今だけ。寝なくても大丈夫だもん。』
緑「･･･A？どうしたん？」
ひたすら寝ることを拒むAは俺たちが心配して説得しても横にならずに手帳を見ながら少しは笑った。
『この日記見ると前にもね、同じようなことが何回も書いてあるの。コンサートやった、とても楽しかった、すごい景色だったって。』
『ファンの前に立てることができてよかった、って。コンサートのたびに書いてあるの。』
細くて白い指が手帳の表紙をトントンと優しくたたく。
『あとね？最後には――― 絶対に忘れたくない、って。』
優しくたたいていた指は止まって、表紙を優しくなでた。
『でも、今の私はなんにも覚えてない。その時のコンサートも楽しかったってことも忘れたくなかった景色も･･･全部覚えてない。』
Aはふんわり笑ってるのに対してぎゅっと握りこぶしを作っていた。
『もう私忘れたくない･･･っ！！みんなのこともこんな素敵な時間もファンも作り上げた最高の空間を忘れたくないの！！！』
『私が今ここで寝たら忘れちゃうの！！あんなにすごい景色が私の中から消えちゃうのっ！！！』
『もう同じ景色は見られないんだよ？それなのに私は覚えていられないんだよ？』
あんなに笑顔ばかりの彼女から久しぶりに聞く弱音。
そうだ、Aは弱虫やったもんな。いっつも強がってるだけやったやん。
「せやなぁ。まぁ、同じ景色は見られへんわ。」
『流、星･･･？』
でもそれを元気づけてたのは昔から俺たちの役目や。
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ゆり。(プロフ) - はじめまして！記憶喪失な主人公ちゃんですが、どのように変わっていくのかわくわくです。記載についてですが、『赤｢〜〜｣』などとメンカラでやる方法が多数なので、おすすめです♪これからも頑張ってください！ (2018年4月29日 19時) (
レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - はじめまして！全部読みました！こういうお話大好きですっごい面白かったです…！これからも応援してます頑張ってください(*'▽') (2018年4月9日 2時) (レス) id: 289b961369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹色ももいちご | 作成日時：2018年2月9日 10時
