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「 Aっ、どうしたんやっ… 」
「 げほ、げほっ! …っく、 」
ただただ彼女の手を握って背中をさすることしかできひんかった。
彼女の手は俺の体温が持ってかれるんちゃうかってくらい冷たくて、握ってる俺が寒さに震えた。
必死になっていて気づかなかったけど、今気づいた。
時間が次の日に近づくにつれて彼女が足から透けてきていること。
それは、人間から死神に戻っているということ。
彼女の手が握れなくなった今はもう11時58分という時刻。
彼女が苦しむ様子は時間が経っても何も変わらない。激しくせき込んで苦しそうに胸の部分を押さえて息も絶え絶えだ。
もうほとんどが透けて背中をさすることも手を握ることもできなくなった俺はただただ傍で声をかけていた。
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―――――― 彼女は日付が変わると同時に死神に戻った。
あんなに悪かった顔色も死神に戻った今は気にならない。
「 ……ごめんなさい、起こしましたよね? 」
「 んーん、平気。 …それより、なに?大丈夫なん? 」
「 人間から死神に戻る時にはああなるんです。」
「 え、ならさ俺が人間になってって言わなければあんな苦しくならんで良かったやんな? …ごめんな。 」
「 いつものことですし、慣れてますから。 」
「 あんな苦しまなあかんの、? 」
「 人間界の食べ物は体内に残せないんです。あと、死神って人間だった時に禁忌を犯した人間がなるんです。 罪償いのために生まれ変わり出来なかった死神が人間になることって罪深いことであまりいいことではないんです。」
「 え、Aって元々人間なんや。 」
「 みたいです。もう当時の記憶はあまり残ってないんですけどね? 」
「 じゃあ、Aが何して死神になったかとか知らへんねや。 」
「 禁忌って、運命で決められてない時に命を投げだすこと、つまりは自分で生きることを放棄することなんです。あと、他人の命を運命に逆らって奪ってしまうことです。私はそのどちらかをしてしまったんだな、ってことくらいしか知りません。 」
Aが犯した禁忌はどっちなのか気にならないっていったら嘘になる。
でも、どっちもするような性格には思えへんし別に今のAには関係ないかなって思ったからそんな寂しそうな顔で笑わないでほしかった。
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濱ちゃん(θヮθ) - はじめてですよね!とっても続きがきになります。 (2017年3月3日 21時) (レス) id: 08f2b5cf74 (このIDを非表示/違反報告)
〒 虹色ももいちご.。(プロフ) - めいこさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです(*^_^*) (2017年2月14日 23時) (レス) id: 82aa0cce49 (このIDを非表示/違反報告)
めいこ - はじめまして!とっても面白いですね!更新ファイトです! (2017年1月22日 22時) (レス) id: 3ac7ef3471 (このIDを非表示/違反報告)
〒 虹色ももいちご.。(プロフ) - 或人さん» コメントありがとうございます!! とても嬉しかったです。更新遅くなりますがこれからも読んでいただけると嬉しいです(*^^*) (2016年9月8日 23時) (レス) id: 8cc8e0c6d0 (このIDを非表示/違反報告)
或人 - 読みました!!凄く続きが気になります !更新まってます ! (2016年8月24日 22時) (レス) id: 032538a8c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虹色ももいちご | 作成日時:2016年8月22日 14時