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「その人ね、正統派王子様って感じの顔してたの。寝顔しか見てないけど」
千『待って、ツッコミどころ多すぎ。
あの部屋にいるって時点で人が限られるけど、正統派王子みたいな顔してるってことはそれ完全にアイツじゃん…。
ねぇA、あんたキンプリとの遭遇率高くない?』
「キンプリ………?」
千『とある6人組がね、そう呼ばれてんの。
ちなみにメンバーにはAが今日会った、キングといわちと図書室のやつーーー永瀬廉も含まれてる。
まぁ簡単に言えばモテモテ集団ね。ファンクラブが出来てるくらい』
「ふ、ファンクラブ…!?!?」
どこぞのアイドルじゃんそれ………。
「…っていうか、チカちゃん詳しいね」
千『まぁ、ね…不可抗力というか……』
モゴモゴと言葉を濁すチカちゃん。
もしかしてチカちゃんもファンクラブとやらの一員なのかな…?
でも、確かにあの人たちかっこよかったし、隠さなくてもいいのになぁ…。
千『………あー、A。明日空いてる?』
「うん。もう新学期の準備とかは終わってるから大丈夫だよ?」
千『じゃあ明日あたしの家遊びにおいでよ!学校のこと色々教えてあげるから』
「え、いいの!?行きたい!」
千『じゃあ9時くらいにAの家迎えに行くね!A、あたしの家まで一人じゃ来れないだろうし』
…流石チカちゃん。まだ出会って二日なのに私のことをよくわかっていらっしゃる。
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作者名:ゆり | 作成日時:2018年6月11日 22時