学園のわけありアイドルたちの日常 (ページ16)

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千『…で、今日はどうだったわけ？』

家に着いて、“今日の夜電話出来ない？”と送ったメッセージに、快くOKのスタンプを返してくれたチカちゃん。

夜ご飯も食べ終わって、今はソファに座って髪の毛を拭きながらチカちゃんと電話してる。

千『迷わず行けた？』

いひっ、なんて意地悪な笑みを溢す。

「いやぁ、それが………」

当然のように迷子になったよね。

なんて言わずとも、言葉を濁したことによってチカちゃんには伝わったらしい。

電話越しに大爆笑の声が聞こえる。

「もうっ！チカちゃん笑いすぎだよ！」

千『ごめんごめん！だって………ぷっ、
……じゃあどうやって学校まで行ったの？」

「えっとねぇ、私地図に夢中で前見てなくて男の子にぶつかっちゃったんだけど、その人が教えてくれたの」

千『へぇ…よかったじゃん』

「うん！それとね、その人も学園に通ってて、しかも同じ学年なんだって」

千『え、だれ？？？』

何時間も前の出来事なのに、あの人の声が脳内で再生される。

ーーー…紫耀って呼んで

「……………紫耀くん」