キミとの恋はガチハード！！【仮面ライダーガッチャード】

二人だけのファイル ページ15

宝太郎くんと仲良くなってから、もうすぐ二ヶ月。

最近は、私もケミー回収についていったりして、彼の錬金術を見せてもらっている。

ということでとある提案をしてみた。


『ねえ宝太郎くん、写真撮らせてよ！』

「えっ？写真？！」


そう言ってスマホのカメラを向けると、彼は少し恥ずかしそうに両腕で顔を隠す。


「ダメだよ！もしかして、俺がガッチャードだって証拠集めてばら撒くつもり…？！脅迫？！」


一応、私はケミーのことを誰にも話さないという約束で宝太郎くんと一緒に行動しているから、やっぱり撮影は抵抗があるみたい。


『そんなんじゃないよ！これからマルガムと戦っていく中で、ケミーのことをより詳しく知ったりフォームの性質を調べるのは大切でしょ？』


『戦闘をスムーズに進めるため、この私が動画を撮って研究してしんぜよう…！』


「なるほど…確かに。」

「君のことは信頼してるから、特別だよ！」


意外と納得してくれたみたいだ。

ガッチャードのカッコいい姿とか、宝太郎との思い出をいっぱい撮りたい、ってのが本音なんだけど…


「それじゃあ早速、スチームホッパーからだ！いくよ…変身！」


ホッパー１とスチームライナーのカードを私に見せて、そのままドライバーに装填し変身した。

水色にキラキラ光る仮面ライダーの姿に、私も思わず目を輝かせた。


『うわぁ…すごい！ピカピカだね！！』

「どうどう？速くて強いでしょ〜？」


早速カメラで撮影を始めると、

彼はあちらこちらに飛び跳ねて移動したり、バイクに乗ったり。

シャッターチャンス…ならぬガッチャーチャンスだ！


『うん！上手く撮れた！ガッチャード、とってもカッコよかったよ！』

「それほどでも…照れるなぁ。まだまだ行くよ！」


それからしばらくの間、私たちはいろんな決めポーズを取ったりして撮影を続けた。



『たくさん撮れたね！』

「そうだ！この写真、ノートに貼ってまとめない？」


「名前は…"ガッチャードファイル"だ！」


彼のアイデアで、ガッチャードとケミーの戦いをまとめたノートを作ることに。


「よし！これからページが増えてくのが楽しみだな〜！」


すると、突然彼のスマホが私の方に向き、すぐさまシャッター音が聞こえ。


『え、ちょ、今撮ったでしょ？！』

「ガッチャ！俺ばっかり撮られるのは恥ずかしいし…お返しだよ！」


消さないよ〜といたずらに笑う彼。

こうして、二人だけのガッチャードファイルが完成したのであった。

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