キミとの恋はガチハード！！【仮面ライダーガッチャード】

ホッパー１とお留守番 ページ13

カチ、カチと鳴る時計の音。

みんなの溜まり場、キッチンいちのせは、一人で待つには少し静かすぎる。

それは十数分前のこと…


『宝太郎くん、今日もお邪魔しちゃっていいのかな…？毎日ありがとうね。』

「もちろん！遠慮なく新作メニューの試食会してって！いつか俺の料理が大人気になったとき、損しちゃうよ？」


いつも彼のお誘いでお店へとお邪魔して、新しい創作メニューの試食をさせてもらっている。

りんねちゃん曰く微妙…らしいが、個人的には気に入ってて、喜んで食べてくれるのは私しかいないんだとか。


「あっ！…ノーガッチャ！！おつかい頼まれてたの忘れてた！」

『えっ、今から？私も手伝おうか？』

「いいのいいの！すぐ戻るから、ここで待ってて？」


ということで今はお留守番中。

ちょっとだけ退屈だなぁ…


「ホッパー！ホッパ、ホッパ！」

『わわっ…！ホッパー１ちゃん？！宝太郎くんと一緒じゃなかったの？』

「ホッパ〜！」


そんな寂しい空気をかき消すように現れたのは、彼の相棒みたいな存在のケミー、ホッパー１。

独特で可愛い鳴き声を発しながら、ハイテンションで私の周りを飛び跳ねている。


「ホパホー、ホパホパ！ホッパー！」


『うーん、なんて言ってるかわかんないけど…わかるよ。いいことあった？』

「ホッパー！」


言葉は通じなくても、ホッパー１の気持ちはなんとなくわかる気がする。

それから、彼が帰宅するまで二人でお喋り？しながら待つことにした。楽しい時間が経つのはあっという間で。


『へぇ〜、ホッパーちゃんは宝太郎くんのことが大好きなんだね！』

「ホパー！！！」


『なになに？明るくて優しいところ？あとは…ケミーみんなと友達になろうとしてるとこ？』


ホッパーちゃんが宝太郎くんの話をしているときはとても嬉しそうだ。


『わかる！宝太郎くん、とっても優しいよね！』

『いつもフレンドリーでね、こんな私なんかとも友達になろう、って言ってくれたとき、すっごく嬉しかったの。』


『私も宝太郎くんのそういうとこ、好きだなぁ…』





「ほ、ホッパー１？！何言っちゃってんだよ〜！！」


そのころ一方、彼は用事を終わらせて店の玄関まで到着していたのだが…

完全に入るタイミングを失ってしまい、


いいぞホッパー１、もっと本音を聞き出してくれ〜！という気持ちと、

直接聞いてると恥ずかしいからもうやめてくれ〜！という気持ちが頭の中で戦っていたのであった。

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