斜めの席の蓮華先輩 ページ11
錆丸先輩と初めて話した次の日。
錬金アカデミーの教室に思い切って入ってみた。
が、誰もおらず。
『嘘だ。しばらく来てないうちに登校時間とか変わっちゃったのかな…先生すらいないし。』
とりあえず席に座って頬杖をついてみる。
すると、斜め後ろからふと気配を感じ、よく聞き慣れたあの声が聞こえた。
「あーっ!メタルちゃんやん!久しぶり!」
『ひゃっ?!メタルちゃん…?わ、私…ですか?』
「そそ、だってあんた、全然学校こおへんし…」
「ガード固いし、すぐ逃げてまうし、錬金術使っても捕まえられへん!倒したら経験値ぎょうさんもらえるやろ?」
……誰がメタルスライムじゃ!
というのはさておき、彼女は銀杏蓮華先輩。
頼れるお姉さんで、私に唯一仲良くしてくれる、心を開いて話せる存在…でもある。
「しばらく見ぃひん間にまた背伸びたんちゃう?あんなにちっちゃかったのに…どや、飴ちゃんいる?」
『蓮華先輩…いつまでも子供扱いしないでください!』
彼女は私のことをずっと子供扱いしてくるのだ。
「じゃ、もうお子様じゃないって証明してもらわな。ちょうどサビーもおらへんし、一緒にケミー回収いこ!」
こうして、久々に二人だけでケミーイン対決をすることに。絶対負けないぞ。
それから数分後、外に出てみると、先輩のケミーライザーがすぐに反応を示した。
「あっ、いた!あれならすぐ捕まえられそうや…!万物はこれなる人者の改造として…」
『行け!カイザービー!』
私も負けじと、ケミーライザーでケミーを召喚させる。
すると、どうやら上手くいったようで、すかさずカードを取り出した。
キラキラと光りながら、そのケミーはブランクのカードへと吸い込まれていく。
「はいーっ?!捕まえるの早っ!!ケミー使うのは反則やって〜!!!」
『そ、そんなルール聞いてません!これは私の勝ち…ってことでいいですよね?』
先輩は呆気にとられたような顔で私を見つめた。
「はぁぁ…驚いたわ。」
『どうです?蓮華先輩!』
カードの中に収まったケミーを見せびからしてみる。
今回は私の勝ち!
「こりゃあいつまでも子供扱いしてられへんなぁ。後輩ちゃんなんて言ってたら、すぐ追い抜かされるかも…」
「うちも負けてられん!成績ピンチやから、頑張るで〜!!」
今日は、今までよりももっと先輩との距離が近くなって、人と仲良くする方法も思い出すことができたかも。
また、二人だけの勝負したいな。
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91Pa231(プロフ) - *桜もち。さん» こちらこそ承認してくれてありがとう!😉そう言ってもらえて嬉しい〜💕💕また更新再開できるように頑張ります!! (12月17日 19時) (レス) id: fff66b8b3b (このIDを非表示/違反報告)
*桜もち。(プロフ) - イベント参加ありがとう〜!素敵な作品に参加して貰えて、より特撮界隈が盛り上がりそう✨✨✨個人的に『課題をクリアしていこう!』が毎週末課題をやる時のモチベになってます!!!これからも更新楽しみにしてるね〜!✨ (12月17日 19時) (レス) id: 17da285f26 (このIDを非表示/違反報告)
91Pa231(プロフ) - *桜もち。さん» わぁぁあ天才だなんてとんでもないです!!😭😭もはや私がカグヤ様を書きたかっただけなのですが…喜んで頂けたならとても嬉しいです💞💞ありがとうございます! (11月14日 22時) (レス) id: fff66b8b3b (このIDを非表示/違反報告)
*桜もち。(プロフ) - カグヤ様の大量供給ありがとうございます………!!!そうですこれが欲しかったんです………!!!!!主様天才ですか??? (11月14日 9時) (レス) id: 849756f787 (このIDを非表示/違反報告)
91Pa231(プロフ) - スズさん» そう言っていただけて嬉しいです🥰こちらこそありがとうございます…!✨️カグヤ様のキャラが好みに刺さりすぎました💘 (11月9日 20時) (レス) id: fff66b8b3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:91Pa231 | 作成日時:2023年9月3日 19時