初夏の枇杷に溺れて、

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いつの間にかAちゃん、から

Aに変わって


Aは俺の事をてっちゃんと呼ぶ


「そろそろ俺帰るわ」

長居してしまい申し訳ない気持ちもあるけど


Aともっと一緒にいたい気持ちもある

けれどAは俺みたいな奴が触れてしまうにはあまりにも繊細で美しすぎる


『お代は大丈夫だから、気をつけて帰ってね』

悪いよ、と言っても料金を受け取ろうとしないAに俺が折れてわかった。と言った

「ご馳走様でした。また来るね」


『またね』



俺はバイバイ、と手を振って名残惜しいけど家へと歩き出す


後ろを振り返るとAは振り返った俺に気づいて手を振ってくれる


それがまた嬉しくてニヤニヤしてしまう





家に着いてソファーにごろん、と横になる


AとLINEを交換したい気持ちが日に日に大きくなる一方

この恋は諦めるべきか、という葛藤も生まれる


夢丸がこの前言ってた "徹也はやめときな。こいつめっちゃ遊んでる"
という言葉がぐるぐると頭の中で周る

そんな男の俺と純粋な白百合のようなAが釣り合うのか


近くにあった鏡を手に取り鏡に映る自分を見る


「ぶっさ………………」


何回も髪染めをしたせいで髪の毛は死んでチリチリ

オマケに歯も磨かない

肌はまだ綺麗だからいいけど…………

浮腫んだ顔と眠そうな目









「俺、変わらなきゃ」







そうと言ったら話は早い




てつやイケメン化計画、第二弾だ。


2019年の春第一弾をしたがそろそろ視聴者たちも第二弾を望んでいることだろう

それに乗っかって自分磨きをしよう





てつやてつやイケメン化計画再始動したい

りょうえ!!?

としみつ美容室の予約とか色々しとくから

てつやサンキュー



本当に




今回は本気だ。



どんどん枇杷色の彼女に溺れてる

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