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あの日、帽子を拾ってくれたオレンジ色の髪の毛の彼が頭から離れなくて仕事中ぼーっとすることが増えた
「Aさん?」
『あっ…………ごめんね』
従業員の人に声をかけられてふと、我に返る
カランカラン
と枇杷を象った鈴の音と共にお客様の来店を告げる
『いらっしゃいませ!』
「今日も暑いね〜」
『そうですね〜もう夏の兆しが訪れてますね』
私はメニューとお冷を差し出してごゆっくり、と一声かける
ここ 【明けの明星】は岡崎の隠れ家的なカフェ
お昼は【明けの明星】というカフェを営み
夜は【宵の明星】というバーに変身する
私はここのオーナー
まだ開いて1年ほどしか経っていないがSNSの影響もあってか、すぐに有名になりお客様の足が途絶える日はないくらいの人気店へと成長した
「すいませーん、ランチ2つとお子様ランチひとつお願いします」
『はい!少々お待ちください』
お昼時ということもあり手が縺れるほど忙しい
でも、来てくれる人たちの笑顔が1番見たくて日々疲れた体に鞭を打って働いている。
「はぁ〜〜やっと一段落しましたね」
『そうだね、ありがとう』
私は従業員のあかりちゃんにニコリ、と微笑みかけ一旦お休みの看板を出した
これから2時間の休憩
あかりちゃんはランチの時だけのバイトだから上がってもらった。
『あ、あかりちゃん
これ今日限定のケーキ
よかったら食べて』
「うわぁ…!ありがとうございます!!
お疲れ様です。お先に失礼します」
ぺこりとお辞儀をしてあかりちゃんは帰って行った
私は枇杷が好きだ。
食べるビワも好きだけど
枇杷の花も好き
枇杷の花言葉は 「温和」「愛の記憶」
そして
「密かな告白」
ね、素敵でしょ?
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あ おき(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2021年2月19日 8時) (レス) id: e52f2c52a7 (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 待っておりました…!こちらの作品も楽しく拝見させていただけたらと思います!更新お疲れ様です!頑張ってください!!! (2021年2月19日 0時) (レス) id: 3c19ec381c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あ おき | 作成日時:2021年2月18日 21時