初夏の枇杷に溺れて、

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予約の時間まであと少し……

カメラ回してもいい？と事前に亮くんから確認があったため、私は快く承諾した


めいいっぱいお洒落して！と言われたため私は黒のマーメイドワンピースを着た

パールのネックレスとピアス

アップにした髪の毛

てっちゃん……綺麗って思ってくれるかな

ドキドキしていると来客を告げる鈴が鳴った





『あ、いらっしゃいませ！！』

「へへへー、来たよA」

『てっちゃん…!!皆さんも!』

東海オンエアの皆さんはスーツにそれぞれのメンバーカラーのネクタイをつけてキラッキラの笑顔を浮かべている

「お誕生日おめでとうA、あと」

「「「「「「お店、1周年もおめでとう!!!!!!」」」」」」

パーン！とクラッカーがなって私の目の前に綺麗な鉢植えの花が差し出される

『わ、ぁ………………』

キラキラと輝くクラッカー

私の大好きな枇杷色系統の色で作られたオーナメントフラワーを受け取り目頭が熱くなる

「泣かないでーAちゃん」

虫眼鏡さんがよしよし、としてくれる

『でも……なんで私にここまで…』

「俺たちがしたいからだよ

徹也がやろうって言い出したんだけどね」

俊光さんがニヤニヤしながらてっちゃんの肩を叩きてっちゃんは照れくさそうに私の方を見て微笑む

『本当に………本当にありがとう

一生心に残る誕生日になりました』

にこりと微笑むと皆も満足そうに微笑んでくれた



『さて！！！今夜はたっくさん美味しいものも作りました！！！！！

飲んで食べてたっくさん話しましょう！』

奥のテーブルに並べた数々の料理を見てみんなごくり、と唾を飲み込む

「Aちゃんはここ！」

元々6個しか置いていなかった椅子だったがお誕生日席を追加されて私はしばゆーさんにそこに座らされた

「あ、でもドリンク頼まなきゃな」

『ぷっ…かわいい笑

でも今日は仕入れたワインがそろそろ飲みどきなのでワイン飲もうかな、って思ってたんだけど…』

私がそう言うとみんなも賛成！と言ってくれて私はワイングラスを取りに行った





「じゃあみんなワイン持ちましたねー？

Aの誕生日＆明けの明星カフェ、宵の明星バー1周年を祝して！！！乾杯！！！！！！」

てっちゃんの乾杯の音頭でみんなワイングラスを合わせて私の誕生日会が始まった

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