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受験の話になると当たり前のように言ったA。
Aの方が成績が良くて、Aの成績が普通に受験勉強を頑張っていけるような大学を俺は目指してた。
受験期はある程度距離をおきながら、同じ志望校同士として協力してた。
なのに、俺は落ちた。
滑り止めで受けた関西の私立に行くことになった。
「私、遠距離でも大丈夫だよ」
少しぎこちない笑顔でそういったAの優しさを俺は受け止められなかった。
俺が行きたいと言った大学にAは行って、俺は関西へ。
そんな現実から逃げ出したくて俺から一方的に別れ話をした。
引っ越す前日の夜にLINEで。
Aからの返信はわかった。ありがとね。だけだった。
そんなLINEが自分のスマホに残ってるのが辛くてAを消した。
そして関西での４年間を過ごしたのちに就職で東京に戻った。
そんな別れ方をしてから7年。なぜか彼女とその婚約者と居酒屋で枝豆を摘んでる。
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作者名：yurima | 作成日時：2023年10月25日 18時
