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「うわー慎太郎めんどくさそう」



「会いに行く前からめんどくさかったよ」




A以外は慎太郎の恋心を当たり前のように知ってるらしい。ここまで来たらめんどくさい慎太郎より鈍感なAが悪い気がする。




「そういや北斗は来ないの?」




Aの元彼も当然のようにジェシーの友達。




「俺は呼んだらいいんじゃない?って言ったんだけど、Aが樹の元カノが結婚式にいたら嫌だから私も呼ばないよって」



「なんというからしいね」



「確認だけど元カノ呼んでないよな?」




樹のことだから高校時代の彼女はその時の思い出じゃん!とか言って招待しそうな危うさがある。

あと30分で挙式が始まる。





「呼ぶわけないじゃん。俺A一筋だもん」





高校時代の毎日違う女の子と遊んでた樹に今の樹を見せてやりたい。

人って変わるんだな。





「新郎様。そろそろ」




スタッフさんに誘導されて樹は行っちゃった。


俺らも席に向かう。




隣の席には幼馴染ず。


まだ始まってもないのにボロ泣きの慎太郎。



「なんでそんなに泣いてんの?!」



「Aを前にした途端泣き出して30分ずっとこれ」



呆れたように隣でスマホをいじるきょもにはあっぱれだ。




「慎太郎。よく頑張ったな」



「ジェシ〜」












ドレスを着たAは想像以上に綺麗で、幸せそうでちょっとだけ樹に嫉妬した。




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作者名:yurima | 作成日時:2023年10月25日 18時

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