夢を見るなら君と (ページ19)

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「よくあの樹が自分以外の男が結婚式前にAと会うの許したよね」

ジェシーの言葉に現実に引き戻されて確かにと思う。

「だってほら、A女の子の友達いないじゃん」

「そうだった！」

Ahahaって笑ううるさすぎるジェシーを置いて樹に会いに行く。

Aはびっくりするくらい女の子の友達がいない。

モテる・イケメンの幼馴染2人がボディーガードということで小中の９年間女の子の友達がいなかったせいでもう仲良くなる方法がわかんなくなっちゃったらしい。

それで高校ではジェシーと幼馴染ずと彼氏の5人で過ごして、大学に入ってからは俺らと過ごしてたらしい。

「よっ」

黒のタキシードを着て鏡の前に立つ樹は悔しいくらいにかっこいい。

「かっこいいじゃん！」

そう素直に言えるジェシーもかっこいい。

俺はなんか恥ずかしくてにやけちゃった。

「Aどうだった？」

「もうまじやばいよ」

顔が溶けるんじゃないかってくらい幸せそうに笑う樹。

結婚とかしたいと思ってなかったけど、この2人を見てるとしたいなと思い始めた。

「俺まじ幸せ者だわ」

「良かったね」

「今幼馴染ずがAに会いに行ってるよ」

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