あくまで幼馴染みの弟で...... (ページ38)

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｢伊達眼鏡かけた駿ちゃんだったの。｣

え…？駿ちゃん…？え？俺？？？

『え？駅で偶然見かけた理想ドンピシャな人って俺？？』

｢おん。なんか面白いよな！

よくよく考えてみたら
色白で細身で華奢で長身ってまんま道枝駿佑なんだよね｣

「道枝駿佑が理想そのものってことは私結婚出来んな。もう結婚は諦めよう。うん、」

なんか横でブツブツ言ってるけど

何この状況……
え？俺がAの理想そのもの…？

こんなに嬉しいことある？？？？

『ふ〜ん… そうなんや。
じゃあ俺が本気出してAにアタックしたら付き合ってくれるん？』

｢ん〜………それは無いんやないかな〜、
駿ちゃんは駿ちゃんやし。付き合うとか考えたこともないし｣

俺は俺。か…
いつまで経ってもこのまま弟分なのかな俺って

｢駿ちゃん？大丈夫？
一気にめっちゃテンション低なってるけど｣

｢買うもん買ってはよ帰らなお姉ちゃんらにうるさく言われるで｣

幼馴染の弟って肩書きってそう簡単に無くならないとは思うけど、やっぱりちょっと足掻いてみたいやん？

眼中に無いなら無理やりにでも入ればいい。

俺は俺なりに動いてみることにしよう。

『…おん。じゃあ、さっさと買うもん選び行こか』

ちょっとでもオトコとして見てくれますように。

そう念じて、数年ぶりにAの手を取った

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