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「これ片付けちゃおうか」
「うん」
青木くんが立ち上がって、後を追った。
キッチンに並んでお皿を洗う係と拭いてしまう係に分かれて片付けていく。
「作間くん泊まってく？」
「え、」
「そのつもりで来たんでしょ？」
「…まあ、でも青木くんいるなら帰るよさすがに」
青木くんとももちゃんがそういう関係でないと知っていても、そこに俺がいるのはなんか違う気がした。
「ももちゃんも作間くんに泊まってほしいだろうし、俺帰るね」
「そんな、青木くんの方が仲良いじゃん」
ちょうどお皿洗いを終えた青木くんが俺をじっと見上げた。
「合鍵、もらってるのにそんなこと言うんだ」
「いや、これは、ほかにも渡してるでしょ、俺だけじゃないって」
「俺はもらってないけど」
少し拗ねた口ぶりだった。
「あ、ごめん」
「べつにいいよ、作間くんなら」
いつも通りふわりと青木くんが笑う。
「…ほかに聞いたことある？誰に渡してるとかって」
「んー、ないね。まあももちゃんも俺にぜんぶはなしてるわけじゃないし」
「、そっか」
「作間くんて意外と独占欲強いんだね」
「え、」
「ドア開けて俺がいたときも一瞬嫌な顔してたよ」
「…それは無意識だった、ごめん。俺も、自分がこんな人に執着するなんて知らなかった」
「そっか、それだけ好きなんだねももちゃんのこと」
「…うん」
かわいいね、なんて言いながら青木くんが俺の頭を撫でる。
かわいいのは青木くんの方だけど。
「じゃあ俺帰ろうかな」
「ももちゃん出てからにすれば？」
「ももちゃん俺のこと絶対引き止めて3人で並んで寝よとか言い出すけどいいの？」
「…よくないです」
「ふふ、じゃあ作間くんまたね」
玄関まで見送って、ドアを閉めた時ももちゃんのスリッパの音。
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あんな(プロフ) - 楽しみに読んでいます。 (2023年1月25日 22時) (
レス) id: 2a8575220a (このIDを非表示/違反報告)
あん - いつも楽しみにしてます。これからも頑張ってください!!応援してます!! (2022年6月5日 20時) (レス) @page35 id: 4011f316a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみこ
| 作成日時：2022年1月27日 19時
