稲葉くんと距離感 ページ34
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side 稲葉
「みっちーってさ、もものこと嫌い？」
星輝くんとアクロバットの練習中、休憩をしていたらそんなことを聞かれた。
「…そんなことないけど」
「ほんとに？」
嫌い、なんてことはない。それは本当。
だけど、メンバーの中でいちばん苦手ではあった。
「そんなこと聞くって、そんな風に見えたってことだよね」
「え、無意識？みっちーももにめっちゃ冷たいじゃん！」
ぐいっと星輝くんの顔が近づく。
「近いって、」
「あ、ごめん。で？もものことどう思ってるの？」
「…ふつう？」
「なにそれ。…まあでも俺たちがおかしいだけなのかな」
離れた星輝くんが顎に手を当ててぼうっと天井を眺める。
「おかしい？」
「いやさ、みんなももに過保護じゃん？特に昔からいるメンツは。」
それは初めから思っていた。
いつも中心にはももちゃんがいて、蝶よ花よと大切にされている。
女の子ひとりだからそういうものだと納得しようとと思ったこともあったけど、どこか違和感があった。
「関係がドライそうな皇輝でさえあれだからね」
目を細めて星輝くんが笑う。
「みっちーぐらいの距離感のほうが普通なのかも」
「そんなにみんなと違う？」
「ももにあんな冷たくできるのなんてみっちーだけだよ」
「そんなつもりはないんだけど、」
ももちゃんのことは嫌いではない
アイドルとして尊敬できるところも沢山ある。
だけど、
「におい、」
「匂い？」
「ももちゃんの、匂いが苦手なんだと思う」
「え、もも臭い？」
星輝くんがぎょっとした顔で見つめてくるから思わず笑ってしまう。
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あんな(プロフ) - 楽しみに読んでいます。 (2023年1月25日 22時) (
レス) id: 2a8575220a (このIDを非表示/違反報告)
あん - いつも楽しみにしてます。これからも頑張ってください!!応援してます!! (2022年6月5日 20時) (レス) @page35 id: 4011f316a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみこ
| 作成日時：2022年1月27日 19時
