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身体を揺すられゆっくり瞼を開く。
「わく、わく、」
隣に座ったももが俺の名前を呼ぶ。
「、ん？」
「わく、おきて、」
「ん、どうした？」
はっきりしない頭でその愛おしい声だけが響いて細い首に腕を絡めて顔を近づさせれば、ぐっと身体を引かれる。
「起こしてごめん、」
少し震える声に、意識がはっきりとする。
「もも？」
「シーツ、汚しちゃって、」
「え？」
ももの視線を追えば、布団が避けられたそこに濡れた跡。
「ごめんなさい、すぐきれいにするから、起こしてごめん、」
泣き虫なくせに、泣かずにぐっと唇を固く閉じていた。
「もも、」
身体を抱き寄せる。
「っ、ももいま、」
「大丈夫、大丈夫、」
子どもをあやすように背中をぽんぽんと叩いた。
「ももいま汚いよ、」
「気にすんな」
「っ、だって、」
じっと近い距離で見つめれば目を逸らされる。
「逸らすなって」
下から掬うように唇を重ねた。
「んっ、」
「泣けよ、泣いていいから、」
その言葉に、ぽろぽろと涙が溢れだす。
「っ、ごめん、ごめんなさい、」
「大丈夫、大丈夫、ちょっと今ももは忙しすぎるんだよ、それで身体がびっくりしてるだけだから」
「、わく、」
「だから、ももはなにも気にすんな」
頭を撫でれば、少し落ち着いたのか涙は止まっていた。
「俺がやっとくから、お前はシャワー行ってこい」
「っ、それはももがやるから、」
「いーから、な？俺がしたいだけだから、お前は言うこと聞いてろって」
「でも、」
さすがに簡単には食い下がらないもも。
「しょうがねえな」
「きゃっ、」
ももの身体を持ち上げる。
「お姫様はひとりでシャワーもできねえみたいだから」
「ちがっ」
お風呂場に身体を下ろすとぺたりと座り込んで俺を見上げる。
「ひとりでできる？それともここで襲ってほしい？」
「っ、ひとりでできるから！」
「いいこ」
頭を撫でてドアを閉めた。
シャワーの音が聞こえてきて、その音に安心して俺もシーツを剥がした。
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あんな(プロフ) - 楽しみに読んでいます。 (2023年1月25日 22時) (
レス) id: 2a8575220a (このIDを非表示/違反報告)
あん - いつも楽しみにしてます。これからも頑張ってください!!応援してます!! (2022年6月5日 20時) (レス) @page35 id: 4011f316a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみこ
| 作成日時：2022年1月27日 19時
