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｢俺ね、ももちゃんが助けてくれたからいまこうして好きなようにアイドルできてるんだよ」
｢え？」
大切な思い出。
入所したばかりの頃、男らしくない俺はほかの子に揶揄われることも少なくなくて、笑っていても棘が刺さるような、痛いこともあって。変わらなきゃって思ってた。
でも、ももちゃんが、青木くんはかわいいんだからそのままでいいのに、て言ってくれた。そして、揶揄ってた人たちを、自信がないからって人を攻撃するのやめたら？て普段のももちゃんからは想像できない冷たい声だった。
それからはこのままでいいのかな、って思えて、ももちゃんが仲良くしてくれて、気になっていたコスメを一緒に買いに行ってくれたのもももちゃんで、メイクを教えてくれたのも全部ももちゃんなんだ。
自分を好きになれたのは、ももちゃんがいたから
だから、俺は何があってもももちゃんの味方で、ももちゃんがしあわせならどんな形だって構わない。
伝えればももちゃんは恥ずかしそうに笑った。
｢ももちゃんは、俺のお姫様で、王子様なんだよ」
｢青木くん、」
ぎゅっと抱きしめられる。
｢ありがとう、」
｢どういたしまして」
身体を離して、目があって、ふたりで笑った。
結局そのままお泊まり会になって、ふたりで並んでベッドに入った。
暗くした部屋にしんとした音。
｢俺ね、作間くんいいと思うんだ」
｢え？」
｢優しいし、いつでもももちゃんのこと考えてて、ももちゃんのこと寂しくなんてさせないと思う」
｢…うん」
｢だから、…ふふ、こんなこと檜山くんに知られたら怒られちゃうな」
ももちゃんの小さな手をぎゅっと握った。
｢もう遅いし寝よっか、おやすみももちゃん」
｢おやすみ、青木くん、」
手は繋がれたまま、目を閉じた。
きみが誰を選んでも構わない。
だけど、しあわせになってほしいんだ
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あんな(プロフ) - 楽しみに読んでいます。 (2023年1月25日 22時) (
レス) id: 2a8575220a (このIDを非表示/違反報告)
あん - いつも楽しみにしてます。これからも頑張ってください!!応援してます!! (2022年6月5日 20時) (レス) @page35 id: 4011f316a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみこ
| 作成日時：2022年1月27日 19時
