青木くんと女子会 ページ13
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side 青木
｢青木くんいらっしゃい」
何度目かのももちゃんの部屋。｢青木くんがはじめてのお客さん！」てももちゃんが言ってたから忍者で最初に来たのは俺のはず。
でも、もちろん来た理由は他の人とは違って、
｢かんぱーい！」
女子会だ。月に一回くらいももちゃんの家で行う女子会は美味しいものを食べながらおはなししたりおすすめのコスメ交換をしたり、ももちゃんが俺にメイクをしてくれたり、東京に来てる時は流星くんも参加したり、そんな会。
｢あのね、この化粧水すっごいよくてね、サンプルもらったから使ってみて！あとね、このチークブラウンなんだけどつけると不思議とピンクっぽくなるの。青木くんにも使ってほしいなあて思ってふたつ買っちゃった」
｢ありがとう！うれしい！あ、これももちゃんに似合うと思って、ももちゃんラメが多いけどこのアイシャドウクリームでツヤっぽくてすごいかわいくてね、今度使ってみて？」
こんなふうに普段メンバーとはしない話をふたりで盛り上がれる俺にとって大好きな時間。
以前はももちゃんと一緒じゃなくちゃ行けなかったデパートのコスメ売り場もひとりで行けるようになった、それだって全部ももちゃんのおかげ。
｢ねえ、ももちゃん」
｢ん？」
キラキラした目でアイシャドウを見つめていた瞳に俺が映る。
｢作間くん、来てくれた？」
そう聞けば一瞬固まってそのあとうん、と小さく頷いた。
｢そっか、よかった！ももちゃん寂しいと思ったから」
ももちゃんが下唇を噛んだ
｢…青木くんは、もものこと、いやじゃないの？」
｢え？」
｢だって、青木くんわかってるでしょ？ももがしてること、なのに、」
泣きそうな顔に思わず頭に手が伸びる。よしよしと撫でれば涙目で俺を見上げる。かわいいなあ。
｢俺は、ももちゃんの味方だよ」
きょとんとした顔。
｢ももちゃんが寂しさを埋めたいなら誰を利用したっていい、ももちゃんはお姫様なんだから、好きにすればいいんだよ」
｢お姫様なんかじゃ、」
｢俺の、お姫様」
そっと身体を寄せておでこにキスを落とした。
｢、青木くんも、お姫様なのに、」
｢ふふ、じゃあふたりともお姫様にしよっか」
｢なにそれ」
涙を拭ってふにゃりと笑う。
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あんな(プロフ) - 楽しみに読んでいます。 (2023年1月25日 22時) (
レス) id: 2a8575220a (このIDを非表示/違反報告)
あん - いつも楽しみにしてます。これからも頑張ってください!!応援してます!! (2022年6月5日 20時) (レス) @page35 id: 4011f316a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみこ
| 作成日時：2022年1月27日 19時
