うちの新人がパパ活してる件 (ページ7)

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side安元

安元「正直、俺の立場から言わせたら今すぐ辞めるべきだと思う。今後Aさんが名のある作品に出て、Aさん自身も有名になった時、変な噂が立つ可能性も0じゃないし。その時に後悔してほしくないんだよ。」

とは言ってもあそこまでの注意を払ってまでしてる事だ。
この子も相当な覚悟を持ってしていることだろう。

やはりすんなりと受け入れてくれる様子は見られなかった。
そして次の瞬間初めて彼女とまともに目があった。

A「胸を張れる事じゃ無いのは自覚してます。でもパパ活が無ければ今の私は無いんです。
最初は普通の飲食店で毎日深夜までバイトしてました。でも私は容量が悪いので、専門学校に通いながらだと自主練の時間が取れなくて。
でも生活はしなきゃならないし。
確かに人によったら努力が足りないだけに見えるかもしれません。でも声優になりたくて東京に来たから、後悔はしたく無いんです。やれる事全部やって諦めたい。一分一秒も無駄にしたく無かった。
小娘の我儘に間違いありません。でも、お願いだから続けさせてください。」

彼女の話を聞いているうちにそれもありなんじゃないかと思えてきてしまう。

俺は今パパ活をするパパの気持ちが分かったような気がした。
この子をもっと知りたい。応援したい。
そう考えるとすごく純粋な関係なのではないか、人によったら自分にはなくなってしまった夢や希望を、一緒に見たいと思わせてくれる存在が彼女たちなのかもしれない。
そう思った。