うちの新人がパパ活してる件 (ページ31)

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side 安元

Aのお祝いで作った料理。
どれも美味しそうに食べてくれてる。
　
A「こんな美味しい手作りをほぼ毎日食べられるなんて思ってもいませんでした！」

安元「それは良かった。まだあるから、食べたいのあったら言ってね？」

A「パパ上…！ありがとうございます！
あの、グラタンが食べたいです、」

俺はキッチンに行ってまだグラタンが冷めてないことを確認してからAに出した。

A「ありがとうございます！こんなに美味しい料理をパパは自分で作れるなら、私が今まで持ってきてたお土産の料理とか、なんて言うか、その…自信？無くしてしまいます…。笑」

そう言って笑うAだが、少しだけ悲しそうな顔をしていた。

だが料理というものは自分で好みの物を作るのもそれはそれで良いのだが、人が作ってくれたものというのは特別な感じがする。

それにAなりの手ぶらで来たくないという気遣いと思いやりを表している手土産は、俺にとって何よりも沁みるもので。
俺はもしかしたらそれを無意識に楽しみにしていたのかもしれない。

安元「俺はAがいつも持ってきてくれる料理好きだよ？なんていうか優しい味がする。
この歳になると誰かが自分のために何か作ってくれるっていう事だけで、まーじで涙出るくらい嬉しいし。笑」

A「えっ、！そ、本当ですか？？
だったらこれからもパパのために頑張って美味しいもの作ってきますね！」

顔を真っ赤にして喜ぶAを見てるとなんだかこっちも嬉しいやら恥ずかしい気持ちになった。