【ハリーポッター】魔法にかけられた少女は困惑する (ページ25)

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クリスマス２ページ25

大広間につくともう先についていたトムがいた

少し待たされたことに不満げだったのか、私を見つけると眉をムッと寄せ少し口を開く
文句を言わせる前に挨拶しよう

A「おはようトム！メリークリスマス！」
「…おはようA。少し、遅かったけど、どうしたの？」

マートルが近くにいるため、なるべく心配そうな声音を出しているが私は少し怒ってることを知っていた

A「ごめんね。ちょっと準備に時間かかっちゃって」
「ちょっと、押さないでよ」

そういいながらトムの背中を押すように席に誘導する
またもや少し不安そうだがしぶしぶ席に着く

A「そう、遅れた理由のそれ、忘れてた！トムにクリスマスプレゼント！！」
「え？...僕、プレゼントなんて初めてもらったよ」
A「え？そうなの？」

孤児院では少しでもプレゼントってもらえないのだろうか？
その疑問を持ったことに気付いたのか、少し目を伏せてトムは言った

「...僕以外の子供はもらっていたさ。僕は医者を呼ぶためにお金を使っていたから、プレゼントなんてなかったんだ」
A「...そっか、じゃあまた私が初めてだね！初めての友達で、初めてプレゼントをあげた人」

そういうと少し泣きそうな顔になった

「でも、僕は君に何も用意できていない」
A「いいのに別に...。あ、じゃあさ、こういうのはどうかな？あなたにしかできないことなんだけど」

そういうと少し首を傾げる

A「トム、私ね黒い蛇も大好きなんだけど、白い蛇も好きなの。でも白蛇なんて珍しいじゃない？だから人生で一度会ってみたいなぁ」
「...なるほど？それは確かに僕にしかできないな」

ようは黒曜にお願いしていろんな蛇に白蛇はいないかを聞いてほしい
もしくはいろんな蛇に同じようなことをお願いするのだ

勿論、そんな芸当はそこらの魔法使いにもマグルにもできはしない
できるのはスリザリンの継承者で、パーセルマウスのトムだけだ

「今日中に見つけられるのかはわからないがいいか？」
A「勿論、いったでしょ？一生で一度でいいからって」

そういうとどこかほっとした顔で笑った

A「そういえばトムはいつ誕生日なの？」

前世の私は誕生日を覚えるのが苦手だった
なのでいくら好きなキャラの誕生日でも覚えられないものは覚えられなかったし

覚えていたのは仲のいい友達だけだった

「１２月３１日だ」
A「そっか、わかった」

誕生日にもプレゼント用意しよう