【ハリーポッター】魔法にかけられた少女は困惑する (ページ16)

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後継者ページ16

約束の時間に私はあの場所に行った

まだトムは来ていないようだった

暇だったからなんとなく歌っていたら歌声に興味を持ったのか
近くにある木からボウトラックルが数匹出てきた

臆病な性格の彼らが出てきたのにも驚いたが、歌い続けていると
そろそろと近づきてきて体に上り始めた

なんだか嬉しくなったので歌いながら一緒に戯れた

めっちゃ楽しい

「A、待たせてすまない。...何をしているんだい？」

そうこうしているうちに来たらしい
だがトムが来たことに驚いたのか

ボウトラックルたちは慌てふためきながらもともといた木に戻って行ってしまった

A「あ、...あぁ～...」
「......すまないね。」
A「いや、トムは悪くないよ。あの子たちはもともと臆病な生物だから。むしろ私にあれだけ懐いてくれていたほうが奇跡的だよ」
「君が素敵な人間だって見抜いたからだよ。動物はそこらへんに敏感だから」

サラッと放たれた誉め言葉に思わず顔が熱くなってしまったのを感じた
多分今の私はゆでだこのように赤いのだろう

A「もう、変なこと言ってないで本題に入ってよ！」
「ふふっ、すまない。わかったよ」

こっちを見ながらくすくす笑う彼

からかうのが大好きなようですね、ようござんした！！！！

トムをジトッと睨んでいると、彼はおもむろにローブの中に手を入れた
何かを取り出すらしい

一体何なのだろうと待っていると

「紹介するよ。君以外の僕の友達だ」

そういって取り出したのは

一匹の蛇だった

大きさ的に多分まだ子供なのだろう

動物が好きな私だからこそわかるが、これは

A「…それ、ブラックマンバじゃない？？」

ブラックマンバは、本来アフリカに生息している猛毒を持つ蛇だ
その毒はキングコブラに次ぐ強さを持っている

「流石、よくわかったね」
A「危なくない？平気なの？」
「あぁ、彼と話をしたら意気投合してね。平気だよ。君が僕の親友であることと、何もしないようにということは伝えてあるからね。

「にしても蛇と話せる魔法使いが何人もいるであろう中で、君が話せないのは残念だよ」

そうだった、こいつ闇の帝王のイメージが強すぎて忘れていたけれど

スリザリンの後継者なんだった