第二の人生 ページ2
「A〜、ご飯できたわよ」
A「はーい、今行く〜」
なんてこともありましたね。
どうやら私はあの時、車に轢かれてそのままめされたらしい
気が付けばここ、西園寺家に生まれていた
記憶が戻ったのは今から６年前の４歳の時、左の額を机の角にぶつけた時だった
突然頭の中に大量に流れ込む情報量の多さに知恵熱を一週間だし続けて倒れてしまった
さらには、ここはどうやら私が前世で生まれた時代より前の時代らしい
え、そんな漫画や小説みたいなことある？？？？
と最初は困惑した。
でも今の両親に心配かけないように、子供のふりをすることに集中しなきゃいけなかったため、そんなことを考えている余裕なんてなかった。
私の今世の両親
私の母、西園寺小百合は日本の名家の生まれで、 ザ、和美人という見た目にあいまって性格も穏やかでふんわりとしているが、礼儀には厳しかった
私の父、西園寺エリオットはイギリス人。なんでも母とはイギリスの学校で出会ったらしく、婿養子として日本に来たらしい。頭脳明晰なのだが、たまに変なこだわりを見せたりするのがたまに傷である。
「今日はAの11歳のお誕生日だもの、貴方の好きなものい〜〜〜〜っぱい作ったわ」
A「あ、ほんとだ！ありがとうお母さん」
「もうAも11歳かぁ〜。大きくなったなぁ」
父は笑いながら私の頭を大きな手で撫でてくれた
「ふふっ。でも....そう、11歳なのね....」
そういう母の顔はうれしそうでもあったが、どこか不安そうだ
A「お母さん....？」
「小百合、きっと大丈夫さ」
「えぇ、でもどうしても不安で」
「あの人も今はアメリカにいるって話だ。流石にあそこまではそうそう来れない」
「そう、よね。私、どうしても考えすぎちゃって」
「仕方のないことだよ」
両親はたまにこうやって意味の分からない会話をするときがあった。
そしてそのときには、決まって母は不安そうな顔をするのだ
最初は戦争の真っただ中だったし、それについてだろうと思っていたが
どうも違うらしい
両親のさす「あの人」とは一体誰のことだろう
A「またわかんない話....。ねぇ、今日は私の誕生日だよ？早くご飯食べたい」
「あぁ、そうだな！よし、じゃあAの誕生を祝って...乾杯！！」
この後、私の人生最大の幸福にして困惑が待ち構えていることも知らず、
私は大好物の母の料理にかじりついた
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作者名：林檎 | 作成日時：2022年7月20日 15時
