new life (ページ28)

今日:28 hit、昨日:3 hit、合計:460,187 hit

…28 ページ28

side you

そんな疑問に思って悩んでる私の事なんか気にもせず、なぜか今日はよく喋る社長

広臣「でもさ、お前んちご飯屋やってんだろ？継がなくていいわけ？」

『あぁー、私姉がいて、料理が好きでその料理人の方と結婚したので後継ぎは問題ないです！』

広臣「へぇー、それはよかったな」

『ホントに感謝ですね！私の好きな事、やりたい道に進むことを全力で応援してくれてる自慢の家族です！』

広臣「ははっ、いい顔してんな」

『そうですか？』

広臣「羨ましいくらいな」

『社長のご家族は？』

広臣「うち？普通にサラリーマンの父と専業主婦の母と姉の家族」

『へぇー、お姉さんいらっしゃるんですね！』

広臣「昔から俺に興味ない？ってぐらいなんも言わねぇ親だったから嫌われてんのかと思った」

『そうなんですか…』

広臣「まぁ、普通の家族だよ」

『きっと信頼の強い家族なんでしょうね！』

広臣「信頼？」

『社長の事信頼してるから何も言わずに見守ってきたんじゃないですか？』

広臣「あー、なるほどな」

『お姉さんは何をされてるんですか？』

広臣「普通にOL」

『そうなんですか、見てみたい』

広臣「は？なんでだよ」

『なんだか気になります。笑』

広臣「別に特別美人でもないし普通だから」

『それは弟目線だからですよー！』

広臣「じゃあ俺は今度お前んちのご飯屋行こうかな」

『え！？』

広臣「なに」

『いや、なんだか恥ずかしいのでいいです！』

広臣「ほらな？同じだよ、俺の姉貴に会いたいってお前が言った時の俺の気持ちと」

『なるほど…』

そして2人で笑いあって

広臣「お前飲めんの？」

『あ、はい！』

広臣「ん」

ご飯の途中でいつの間にか
カゴに入っていたワインが登場

広臣「ん、乾杯」

『乾杯』

2人でワインを飲みながら
食卓を囲んで

なんだろう

すごく穏やかな気持ちになった

.