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、
A「あ、や、あの、えっと、」
「なに、いたずら?」
A「や、ちが、」
アタフタする私に、コンビニの袋を下げた男性は眉をひそめる。
茶色く染まった髪に、耳に光るいかつめのピアス。
目つきの恐ろしさなどを踏まえて、見た感じどうもヤンキーにしか見えない男性は一歩、私に近づく。
やばいやばいやばい。
殴られるかも!!
ものすごくいかつい顔して迫ってくる男性に恐怖が隠しきれない。
A「か、かっこいいなぁ…って、」
「え?」
A「XV1900CUレイダー、こんなに近くで見たの初めてだったので…」
何か言わなくちゃ、と勇気を振り絞って発した声に、男性は迫ってきていた足を止めた。
あ…、意外にイケメンだ…。
「いたずらじゃねぇの?」
A「いい、いたずらなんて!」
胸の前で両手を振る私から目線を逸らし、そして彼は信じられない一言を発した。
「…、乗ってみる?」
A「えっ…」
「俺の後ろになるけど」
A「い、いいんですか…?」
「いいよ」
私がいる方とは反対側に回った彼はシートの中にコンビニの袋をしまって、代わりに取り出したヘルメットを私によこす。
それから、自分はハンドルにかかったヘルメットを着用して、レイダーにまたがった。
「はい、乗って。早く」
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美憂(プロフ) - 大好きな小説なので、繰り返し読んでます読んでます!!! (2016年12月4日 16時) (レス) id: 456df1ab4e (このIDを非表示/違反報告)
スフィンクス(プロフ) - 紅さん» そう言っていただけるありがたいです(T ^ T) すみません、ありがとうございます(>_<) (2015年8月13日 23時) (レス) id: 1fc51bd9bd (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - あ、いえいえ!普通におもろいですよ!?逆転設定全然わるくないですよ!? (2015年8月13日 22時) (レス) id: c0c9a8bb69 (このIDを非表示/違反報告)
スフィンクス(プロフ) - 紅さん» うわ(°_°) 素晴らしく大きな間違い(°_°) ピーちゃんの年の設定でいっても弟になる(°_°) ご指摘ありがとうございます(>_<) (2015年8月13日 21時) (レス) id: 1fc51bd9bd (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - まさやす君がSHOKICHIの兄役実際とは逆転でウケます笑っ (2015年8月13日 15時) (レス) id: c0c9a8bb69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スフィンクス | 作成日時:2015年6月16日 21時