Beginning of love - 登坂広臣 -

３３. ページ34

、



A「白…？」






なんのこっちゃ、よくわからないただ一文字だけのメッセージ。



だけど、私の脳はそのあとすぐに一つの考えにたどり着いて、勢いよく周りを見渡した。






萩「A？」


A「や、まさか…ね…」






広臣< がんちゃんから目撃情報入った


広臣< 水着、俺は白の方が好き






追加で送られてきたメッセージに目を向けてから、もう一度店内を見渡してみたけど、剛典さんらしき人の影はなく、結局。






A「萩、私白にする」


萩「あ、そう…？」


A「うん」






彼の言う通り、白にした。



別に、見せるわけじゃないけどさ。






萩「ね、」


A「んー？」


萩「Aは片寄のことどう思ってんの？」


A「片寄くん？んー」






買い物終わりに入ったカフェで、突拍子もなく萩が問う。






A「友達？」


萩「……ふ〜ん…」


A「なに？片寄くんがどうかした？」


萩「んーん。別に。…あ、じゃあ、広臣って人は？」


A「広臣さんは……」






広臣さんは………






A「よく、わかんない」

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