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紫耀「昔は毎日ここにおったよな」
"入り浸る"という表現は、まさに紫耀がうちの家に対して使うにはぴったりで、その日にあったことの報告とか、対戦ゲームしに来たりとか、ダンスの練習したりとか。なにかと理由を付けては、我が家に入り浸っていた。
『まじでうちの息子だがん』
紫耀「今でも目つぶってAの部屋行ける自信あるもん」
『わたしも平野家でそれできる自信ある』
紫耀の部屋は、確か玄関すぐにある階段を上がって右に曲がって一番突き当たりの部屋だったっけ。
あれ…？わたしもなかなか入り浸ってたのかな？
思い出話を一通り話せたみたいで、満足気な顔の紫耀。
紫耀「じゃあ、また夜迎えに来るわ」
…迎えに？
『分かったよ』
とは返事をしたけれど、なにも分からない。
ずっと紫耀のペースに乗せられっぱなしだ。
紫耀が帰ってからは、たくさんの友だちが集まってくれてこれまた久しぶりの再会に、「あのとき本当バカだったよねー」なんて話しながらも、変わらない関係に安心感を覚えた。
20:30。
予告通り紫耀がまた我が家にやって来た。
また遠くに行くのかな。明日には帰らなきゃいけないけど大丈夫かな。
そう思いながら助手席に乗せられて、向かった先は地元では有名な夜景スポット。
『夜景？』
紫耀「どうしてもAを連れてってあげたくてさー」
噂では聞いてたけれど、来たことはなかったし、いつか行ってみたいと思ってたから、願い事が一つ叶った。
『ありがとう』
車を降りてしばらくあまり整備されていない散策路を進んで行くと、急に綺麗な夜景が視界に広がった。
『綺麗ー…』
思わず感嘆の声が漏れる。
紫耀「あっち座ろ」
夜景を一望できる少し古びたベンチに座り、行きに買ったジュースを飲みながら、お互い何を話す訳でもなく、時間はスローペースで流れて行く。
紫耀「俺らってさ、」
目線は夜景のままで、ゆったりとした口調で話し始めた紫耀。
紫耀「自然と海人合わせた4人で活動するようになったじゃんね。」
『うん、そうだったね』
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aaaccc(プロフ) - みるるさん» ありがとうございます！励みになります！ (2017年10月17日 1時) (
レス) id: d2a3a7e36e (このIDを非表示/違反報告)
みるる - おもしろいです！更新頑張ってください！ (2017年10月16日 21時) (レス) id: e383b25bb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aaaccc | 作成日時：2017年8月11日 3時
