年下の先輩 ページ21
芸能界では"年下の先輩"なんてよくある関係性で、Mr.KING・HiHi Jet・東京B少年の中では、橋本涼と井上瑞稀がわたしから言う"年齢はふたつ年下だけど先輩"。
EXシアターでの公演経験はもちろん、現場経験も豊富だし、常に変わり続けるその場を臨機応変に対応する技術も知識も人脈も豊富。
そんな尊敬してる"橋本先輩"からの絡みが最近濃すぎる。
橋本「ねぇA、俺がいつも言ってること冗談としか思ってないでしょ。本気で好きなんだけど」
HiHi Jetの楽屋でいつものように瑞稀に髪の毛をセットしてもらってたら、空いていた隣の席に座って鏡越しに目線を合わせてくる涼。
井上「まだ言ってたんだ」
鏡には、呆れたような口調の瑞稀と、呆れた表情のわたし
橋本「だって全然靡いてくれないんだよ？」
そしていつになく真剣な表情の涼。
『瑞稀、どうにかしてよ…。』
井上「俺知ってるけど、はしもっちゃんこのモードになったら長いから。はいっ完成、俺トイレ行ってくるから、Aそこ片付けてくれたら嬉しい」
『えっ行っちゃうの…』
待ってくれ。さすがにこの状況で楽屋にふたりきりはマズい。
井上「すぐ戻ってくるから、片付けよろしく」
『ありがとう、分かったよ…』
バタンと閉まったドアの音を確認して、ニヒルな表情でジリジリと距離を詰めてくる涼。
涼「ドキドキする？」
『ねぇっ、本当いい加減にしてよ』
可動式の椅子の足が壁に当たってトンっと音を立てた。
涼「もうそっち行けないよ？」
『わたし瑞稀に言われたから…片付けしないと、ね？』
椅子から腰を上げると、同じように席を立ち、腕を掴まれる。
橋本「俺の言うことは聞かないのに瑞稀の言うことは聞くんだ？」
『片付けと言い寄られてること一緒にしないで』
橋本「俺的には瑞稀に言われたこと素直にやってんの見るのがイヤなんだけど」
…ラチが明かない。誰か助けてよ、HiHi Jetどこ行ったよ。
橋本「なーんてね。どう？これ次の胸キュン講座でやろうかなって、年上の人との恋」
『…は？』
橋本「Aちゃんの困った顔まじ可愛かった」
噂には聞いてたけれど、こいつ筋金入りのクソガキだ。全然成長してない。
『"橋本"、絶対許さねぇから！』
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aaaccc(プロフ) - みるるさん» ありがとうございます！励みになります！ (2017年10月17日 1時) (
レス) id: d2a3a7e36e (このIDを非表示/違反報告)
みるる - おもしろいです！更新頑張ってください！ (2017年10月16日 21時) (レス) id: e383b25bb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aaaccc | 作成日時：2017年8月11日 3時
