週刊誌 2 ページ1
ゲラに載ってた写真は、わたしも冬馬くんもカメラ目線で、いい笑顔で写っていて、友だちと遊んでるときのわたしってこんなにいい笑顔するんだ、ってどこか他人事のように関心した。
「リークした人に心当たりはあるな？」
写真をとんっと指差していつもは怖いチーフマネージャーさんが今日は優しい口調。
「今回はAを信じる。だから何かあったときの為に、擁護できるようにしなければいけないのは分かるよな？」
この写真がどうして流れたのか、経緯は分からないけれど確実に言えることは、この写真を撮ったのは大学で一番仲が良いと思ってた菜々ちゃんだし、わたしにも写真は送られてきてないから、菜々ちゃん以外に写真を持ってた人はいないはず。
『まず、この写真を撮ってくれたのは大学の女の友人です。入学式の時に仲良くなりました。そして、この写真の友人も入学式の時に仲良くなって、普段の大学生活は、廉とこの2人との4人で行動してました』
仕事であまり大学に通えてないわたしと廉に、休んでた分の勉強を教えてくれてたのはいつも冬馬くんだったし、写真は加工されているのか元々写してないのか、そのときのわたしの隣には廉もいた。
「浴衣なのは？」
鋭い目線の現場マネージャーさんからの追求は続く。
『それは、廉も含めた4人で、その日午後からの授業が休講になったので、温泉に行こうという話になって、4人で温泉に行きました』
「君の話、大体は分かったよ。厳しく言って悪かったね。でも、これが世に出るのはもう避けられない。たったこの紙切れだけでファンとの今まで築き上げてきた信頼関係はマイナスに逆戻りしてリスタートしなければいけないんだよ。特に君は、女だ。元々アンチが多いこと、僕知ってるよ。アンチファンを取り込もうと君が頑張ってることだってもちろん知ってるし、君ならできると思って入所させたけど、他のJr.より不利な状況だよね、ということは、より一層今まで以上に頑張らないといけない状況になるんだからね。」
ジャニーさんからの温かい激励に、涙を必死で堪える。
自覚のない行動してたのはわたしだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 128人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
aaaccc(プロフ) - みるるさん» ありがとうございます！励みになります！ (2017年10月17日 1時) (
レス) id: d2a3a7e36e (このIDを非表示/違反報告)
みるる - おもしろいです！更新頑張ってください！ (2017年10月16日 21時) (レス) id: e383b25bb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：aaaccc | 作成日時：2017年8月11日 3時
