有効期限切れです (ページ3)

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You side

『そろそろ帰ろっか』

WN「だな。A実家？」

『うん、せっかく来たし帰ろうと思って』

WN「ん」

私と同じ方向に歩き出した感じからして、ウォヌも家に帰るんだろうな

宿舎に帰るんだったら近くにマネージャーさんの車ありそうだし

『何でもする券、何に使うか決めたの？』

WN「まあな」

『何に使うの？』

WN「教えない」

『えっ、なんか色々ずるいよ』

秘密主義になったな？

WN「 …ずるいのはどっちだよ」

『え？』

ほら、よくわかんない

小さい頃、ウォヌと毎日通っていた道を歩きながら、他愛もない話をする

口数が多いわけじゃないウォヌだけど、私からしてみれば慣れてるしこのテンポ感が好きだったりする

だからどちらかというとウォヌといる時間は心地いい

『じゃ、また仕事場で会えたらね』

WN「今度の歌謡祭、俺達も出るよ」

『あ、そうなの』

WN「そう」

誰が出るかなんて全く見てなかった

後でマネオンニに確認しよう

『ゲームばっかしないで早く寝なよ？』

WN「わかってるよ」

じゃあね、と家に向かおうとすると

WN「 A 」

『ん？』

WN「 … 」

『ウォヌ？どうかした？』

WN「これで俺と付き合って」

なんて、とんでもない発言をした

これ、と言ってウォヌが出したのはさっきタイムカプセルから出てきた"何でもする券"

えでもこれ…

『ウォヌこれ、有効期限切れだよ』

使用不可です、ウォヌさん