12人の宝物

守る番 ページ18

MASHIHO side











1枚1枚見ていると、全てAへの独占欲が綴られていた

どれも気持ち悪い、怖い、その言葉が似合うものばかりだった











AS「 … 」

MS「 アサヒ? 」











アサヒが見せてきた手紙には、

どうして僕以外の男と話すのかとか、話したらどうなるかわからないよ

そう書いてあった











AS「 Aは多分俺たちを想ってあんな行動とってる 」











アサヒがそう話しているのをみんなも聞いていたみたいだった

戻ってきたAは俺たちが何を見ているのかに気づいて駆け寄ってきた











『 なんでっ…!! 』

HS「 A… 」

『 勝手に…勝手に部屋に入ったの!? 』

HS「 A落ち着いて!! 」











俺たち全員を睨みつけるような目をしてるのに、どこか悲しそうに見える

それがAの目から零れ落ちる涙によって確信になった











JH「 A… 」

『 なんでっ…なんで見てるの…? 』

JH「 ごめんな 」

『 頑張って隠してたのに!! 』











今まで溜めていた気持ちや言葉を全部吐いていくA

"頑張って隠してた"

この言葉が全てを物語っているんだと思う











JK「 お願い、話して… 」

『 …言うわけない 』

JK「 どうして…? 」

『 …なんでも 』

JE「 どうしてそんなに話してくれないの? 」











ジェヒョガの言葉に言葉を詰まらせた











AS「 どこで誰が聞いてるかわからないから? 」

『 っ… 』

AS「 この手紙はAの身近な人からの物で、でもそれは誰かわからない。だから言えない 」











そうでしょ?と言うアサヒに対して全く目を合わせない

…そういう事なんだ











HS「 大丈夫、今ここには俺たちしかいないし、外にも人はいないから大丈夫 」

『 そんなのわからない…!! 』

JH「 A、俺たちは大丈夫だから。次は俺たちがAを守る番 」











ジフニヒョンに言われるとさらに涙が増した

泣くタイプじゃないのにこんなに泣き始めたなんて











MS「 ゆっくり、ゆっくりでいいからね 」

『 っ…うっ… 』

MS「 大丈夫大丈夫 」











ギュッと抱きしめて背中をトントンしてあげると、少しづつ落ち着いてきた











『 …わかった 』











今から全部話します、そうAは決意した

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