はじめまして。 ページ9
[アリス目線]
終わった終わった終わった終わった....
立ってた人は身長が高く、さらに男子。
アリスはほぼ放心状態、でもすぐに起き上がり、直角で腰を折る。
「この度は!大変見苦しいところをお見せしてしまい、まことに申し訳ございませんでした!」
ああもう!なるようになれぃ!
「え?あ、いやいやいやいや!勝手に除いた俺が一番悪いから!」
男子は、全力で手を振る。あれ?悪い人ではなさそう。
「すみません、本当に....」
「大丈夫だって!そのベッド、弾力がすごくて、俺も遊んでたもん」
男子が、私を安心させようとしてくれているのがわかった。警戒が完全に溶けて消える。
「あのぅ、高等部の方でしょうか?」
え、と目を点にする男子。あれあれ、何か変なコト言った!?
あわあわと慌て出す私を見て、男子はぷっと吹き出す。
「俺、1年だよ。1ー1の、輝星ゆうひ。」
「え!1年!?ってか、同じクラスですね!」
「まじ!?そうなんだ、気づかなかったや!君、名前は?」
朝あった先輩みたいな下心が丸見えな表情じゃなくて、素直な顔で聞いてきたから、間髪を入れずに答えた。
「私は、星矢アリスです」
はじめて出来たお友だち。
なんだかフワフワした雰囲気が漂っていた。ら、
「アリス、そいつ、誰?」
低く、警戒した声。
ドアの方を見ると、こはくだった。
.....なんだか、嵐の予感....
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作者名:一ノ瀬 こもも | 作成日時:2023年6月15日 14時