文化の秋 ページ26
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「…で、その後は？」
夏休みも気付けば終わり、僕たちの学生生活は再び幕を開けた。されど、湿り気のある暑さだけが残っている。
そんな中、当たり前のように昼休みになればゼロと合流してお弁当箱を開く。
ゼロは例の花火大会の話を挙げ、おにぎりを頬張りながらコクコクと聞いていた。…花火が始まってからは食べるのを中断しているが。
「…そ、それが。」
「あぁ…僕にはわかる。ヒロのことだ。“好きだ！”…とか、たった一言だけで伝えたんだろ。」
からかうようにクツクツ笑えば、“まぁやっと進展したな”なんて安心したように零した。
「…………告白、できてない。」
「…はあ？」
ゼロは眼を見開いて疑うようにこちらを凝視した。ゼロの言いたいことは伝わるし、あのとき僕もAちゃんに告白する気だった。
「人が、来たんだよね…しかも同じクラスの…。」
心の折れる音と共に思わず肩を下ろして俯く。ゼロの表情は不確かだけど、きっと眉を顰めているに違いない。
「葉色とヒロ見てると、もどかしい気持ちで潰れそうなんだ。」
「いやいや！そもそも告白して成功するかも確かじゃないからな！？」
彼は眉頭を抑えて愚痴るように呟くが、そもそも成功する前提なのがおかしい。
「そういえばヒロのクラスは文化祭の出し物の話出たか？僕のところは案として、縁日とたこ焼き屋と…お化け屋敷だったな。」
「へえ、色々出てるね。僕のところはドリンク屋になったよ。」
夏が終えて秋となれば、文化祭に体育祭。Aちゃんとも行事を楽しみたいなぁ。
なんて考えていれば、ゼロは見透かしたように呆れてタメ息を吐いていた。
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著者 - sim__39さん» 彼らしい可愛さが伝わって嬉しい限りです！ ありがとうございます！頑張ります^^* (2022年5月28日 22時) (
レス) id: 4dc1f8e7ed (このIDを非表示/違反報告)
sim__39(プロフ) - ひろくんの可愛さにやられてます、、更新楽しみにしてます！ (2022年5月28日 1時) (レス) @page16 id: cc6cd8f438 (このIDを非表示/違反報告)
著者 - しろつめさん» 中々彼をメインとした作品見受けませんよね…！こうなったら私が書くぞ！の気持ちで書きました笑 お褒めの言葉嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年5月26日 1時) (レス) id: 83938aefdb (このIDを非表示/違反報告)
しろつめ - ひろみつ！！！景光だ！！！やった！！！景光好きなので書いてるひとが居て嬉しいです！！ありがたやありがたや……。 雰囲気すごくかわいいし、面白いし文章も読みやすくて好きです、応援してます！ (2022年5月25日 23時) (レス) id: a47367aeb2 (このIDを非表示/違反報告)
著者 - れみちゅみさん» コメント嬉しいです。嬉しくて声が出ました(笑) 励みになります！ありがとうございます！ (2022年5月24日 0時) (レス) id: b347955cc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：著者 | 作成日時：2022年5月23日 3時
