恋の炎色反応〈QK〉

最高の恋。 __ ２ ページ43

はぁ〜。

なんて私が拓哉さんを見つめいたら無意識に感嘆のため息が漏れる。

すると拓哉さんは読んでいた本を置いてこちらに向き直って突然、


「仕方ないですね、再教育が必要なようで。」


なんて言って唇が重なった。


「嫌と言うほど私がAさんを愛しているということを教えてあげますよ。」


なんて意地悪に笑って、今度は押し倒される。

突然のキスと行動に私の頭はパンク寸前だ。

そして次に降ってきたキスは、いつになく強引で深いキスで、さらに私は戸惑う。


「なんか、無理やりしてるみたいですね。」


なんてことを笑いながら拓哉さんは言った。


「最低ですね。」


なんて、本当に最低よ。

私ばかりドキドキするのは反則。


「私ばっかりドキドキして、狡いです。」


そうせめてもの反撃の意味を込めて私からもキスをすると、驚いたようにしてからやっぱり余裕の笑みを浮かべる。

そんな私の言葉に拓哉さんは本日何度目かの美しい微笑みを浮かべ言った。


「私たちの最低なんて、今に始まったことじゃないでしょう？」


そう拓哉さんは薄く微笑して、再び唇が重なった。


「愛してる」


そう囁く低く甘い声に私はまた溶けてゆく。

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