恋の炎色反応〈QK〉

ちゅー __ ２ ページ38

仕方ないので振り向いて抱きしめてあげることにする。


「仕方ないなぁ〜。」


なんて言っている私も実は甘えたいんだ。

そんな心を読んだかのように駿貴は私の頭をポンポンと撫でてくれた。


「可愛いなぁ〜。」


なんてため息をつく駿貴はきっと私のことを小動物かなんかだと思っているのだろう。

でもまぁ仕方ない。

私にとって駿貴は巨人だ。


「この、巨人め。小さいからって私は甘やかされすぎだ。」

「仕方ない。Aが可愛すぎだ。」


なんて、私たちは世間から見ればバカップルなのかもしれないな。


「駿貴。」

「ん？」

「ちゅーして。」


なんて言うと、少し笑って優しくキスをしてくれる駿貴。

私からキスできないのは辛いけど、これはこれでいいのかもしれない。


「ぎゅー」


そう私がいうと軽々持ち上げられる。


「え、ちょっ、ぎゅーって言ったけどご飯作んなきゃ〜！」

「え〜やだ。先にAを食べる。」


なんて本当にずるいよね、

そのまま運ばれてベッドに直行。

ふわりと優しくベッドに下ろされて、2人の重さでベッドが軋んだ。


「しょうがないな、いっぱいチューしてね？」

「もちろん。Aにチューするの好きだから。」

「じゃあ私はチューしてもらうの好き。」


それならこの身長差はぴったりじゃないか。

チューしたい駿貴と、チューされたい私。


「好き。」

「俺も大好き」


そう言って駿貴に唇を甘く食べられた。

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