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おかえりを君に __ 2 ページ32

思ったよりも帰る時間が遅くなってしまい、家路を急ぐ。

こんな時間じゃお店も空いてないか、

そう思ってせめても何か買おうとコンビニに足を向ける。

薄暗い道を照らした街頭と、うっすら揺れる私の影。

仲直りできるかな、

そう不安になるたびに影も一緒に揺れているように見えた。

コンビニもすぐそこに迫った時、向かいから誰かが走ってくる影が見え、突然呼ばれる私の名前。

驚いて顔を上げると息を切らした拓朗がいた。


「A、よかった、ほんまに今日帰ってこうへんかと、朝はほんまにごめん、言いすぎた。」


そう走ってきた勢いとは裏腹にションボリとうなだれる拓朗。


「私もほんとにごめん。。強く、言いすぎた、」


お互いにそううなだれて、少しの沈黙。


「俺、ほんまにAが帰ってこうへんかったらどうしようかと思った。」

「私も、いってらっしゃい言えなかったなって。」


そう言って、見つめあって、

そしてなぜか同時に吹き出す。


「俺ら大好きやんな。」

「ほんと、どうしようもなくね、」


なんで笑い合って私たちは自然に手を繋いだ。


「コンビニ寄る?」

「拓朗何かいる?拓朗に何か買おうと思って。拓朗は?」

「俺もおんなじこと思ってた。」


そう言って2人でまた笑い合う。


「私なんかもうお腹いっぱい。」

「俺もや。」

「じゃあいっか!」


2人で手を繋いで、コンビニから家までの短い家路をゆく。

そして私たちは朝ぶりとは思えない愛おしさと共に玄関を開けた。


「おかえり、拓朗。」

「ただいま、A。」


今日も愛しい君におかえりを。

君の笑顔も __ kwmr→←おかえりを君に __ kwkm



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設定タグ:QK , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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はるむにに(プロフ) - てけまるさん» よかった〜!!頑張るね!ありがとう! (2020年5月3日 13時) (レス) id: 33dd96b3e7 (このIDを非表示/違反報告)
てけまる - 最後のお話が須貝さんは、私得すぎた!!移行先のお話も楽しみにしてます! (2020年5月3日 11時) (レス) id: 3d0cdf9097 (このIDを非表示/違反報告)
はるむにに(プロフ) - 絹田きぬたさん» ありがとうございます!河村さんはキスというと信じているのですが、意地悪にチューって言って欲しい願望があります。笑 ありがとうございます!頑張ります! (2020年5月2日 20時) (レス) id: 33dd96b3e7 (このIDを非表示/違反報告)
絹田きぬた(プロフ) - kwmrさんのお話…もう最高でした…めちゃくちゃ悶え苦しんでます。河村さん可愛いし、かっこいいし、ずるすぎます!めっちゃ、もう言葉がまとまりません…とにかく最高です!次回作も楽しみにしております! (2020年5月2日 20時) (レス) id: 6912973321 (このIDを非表示/違反報告)
はるむにに(プロフ) - ちょこさん» ありがとー!!私も好き。ちょこちゃん大好き。が、頑張ります、!((笑 (2020年5月2日 19時) (レス) id: 33dd96b3e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるむにに | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年3月24日 0時

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