私、潔癖症には慣れています。番外編【佐久早聖臣】 (ページ5)

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手紙ページ5

これは交通事故の後

意識が戻り、手紙等の確認をしていた時。

誰だろう、この手紙の人だけ分からない。

封筒に書いてある時からして小学生。

バレー教えたちびっ子達にこの名前は思い当たらない

とりあえず中の便せんを取り出して読んでみる

おねえさんへ

ぼくをたすけてくれてありがとうございます。
ぼくが、おねえちゃんとお母さんとけんかして、
家をとびだして、まいごになっちゃった時、
いんしゅ運転のおじさんがぼくを引きそうになって
おねえさんがたすけてくれました。
ぼくはこわかったけど、おねえさんはぼくを大事そうに
だきしめてくれてた気がして、少し安心しました。
タクシーの人が電話してくれて、おねえさんは
びょういんに行って、ぼくは、お母さんとおねえちゃん
に会ってなかなおりしました。
おねえさんはかっこいいです。
ぼくのヒーローです。
ぼくも、おねえさんみたいなかっこいいヒーローになって
次はおねえさんを守りたいです。

かわいい。あの時の子か、

そのうちあえたらいいなーなんて。

あ、佐久早のが重なってた。

早苗さん

兄から事情は聞きました。体が無事でよかったです。
みんな元気してます。君の分も頑張ると言って、
もううるさいくらいです。
でも、ときどき涙を流す子もいます。
あなたの代わりなんていません。
仮にまたバレーができたとき、久しぶりのプレーで
うまくいかない部分もあると思いますが、俺と古森
とリンがいくらでも練習に付き合います。
ボールも置いておきます。

どうか起きてください。

聖臣より

えー、、可愛すぎ、

どの手紙も字がきれいだし、何より丁寧さを重視して

でも気持ちがすごくこもってる感じがして。

今度、お礼の手紙でも書こうかな。

後日、佐久早君の部屋から大量の紙が

ごみとして出されていたとお兄さんから聞き

それを思い出しては、

ほほが緩むのでした。

(これはおまけ編です)