私、潔癖症には慣れています。番外編【佐久早聖臣】 (ページ4)

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理由ページ4

「そういえばさ、ずっと携帯って言ってたよね」

『え？』

この子は同じクラスのバレー部の子

「今日はスマホって言ってる。」

『あー、海外にいたときphoneって言ってた。

日本語で言うと携帯だからみんな携帯っていうのかなって

でも来てみればいるっちゃいるけど私の周りのはスマホって言ってる人の方が多いし

ノリで』

「あーね。てか発音良すぎｗ

英語の先生とか話せる人とは基本英会話だよね。」

『忘れちゃいそうだから、習慣づけておこうかなって』

「ぶっちゃけさ、どっちが楽？」

『圧倒的に日本語。標準語。』

「アメリカで有名人と会ったりした？」

『スポーツ選手とかなら』

「サインとかもらった？」

『ライン交換した、あんま話さないけど』

「やば！ｗｗ

あ、あとメールもラインって言うようになったよね」

『なんでかって話はスマホと同じ。』

「ふーん。、、、あのさ」

『そんなに言いにくそうに切り出さなくても、、

もっと直球で言っていいよ。』

「佐久早と付き合ってるの？」

思わずお茶を吹いた

「だから控えめに言ったのにー」

『今までの質問がしょぼいから！』

「まあそうですよね。」

『もーほんと外でよかった。』

「で？付き合ってるの？」

『付き合ってないかな。でも

お互い、気持ちは分かってる』

「じゃあどうして付き合わないの？」

『私も佐久早君も

やらなくちゃいけないことがあって

やりたいことがあって

それなりに強い気持ちとか、プライドとか、夢とかもあって

一緒に頑張ろうねって約束した』

「なおさら付き合っちゃえばいいじゃん」

『きっと「友達」って関係のままの方が安全なのかなって』

「え？」

『だって、「付き合ってる」って関係を認めたらさ

お互い気を使っちゃうじゃん。

「恋人」を第一にしていくみたいなのは迷惑なんだよ』

「なんで迷惑？」

『夢があるんだよ？

相手の応援ばっかりとか

応援してもらってばっかりとか

それならまだ「友達」として

優しく、時には厳しく、二人はライバルで仲間でってのが

まだ心地よいのかなって思う。』

「うわーロマンチック。」

『これは話し合って決めたし

それに、まだ、、もうしばらくは四人がいいかな。』

佐久早「早苗さん、元也たちもう来てるって」

『はーい。じゃあお昼行ってくるね』

「いってら！」

佐久早「何話してたの？」

『秘密ー。』

(これはおまけ編です)