喧嘩上等♪ ページ41
熱くなっていらっしゃる。
『背は私よりも大きいのに気は小さいのね。ウケる』
胸ぐらをつかむ手に力がどんどん込められていくのがわかる。
『こらこら、シワになっちゃうでしょうが。あなたの今の顔みたいに。』
もう私は浮いてる状態。首のとこが少し痛いけど。
「あんたに何がわかるのよ！
私辛いの！」
その一言でパチンとキレた。
『結局そんなことしか言えないのかよ。さっきまでべらべらと唾を飛ばしていたくせに
私にあんたの事情が分かるわけないだろボケ。
努力して努力して努力して、
我慢して我慢して我慢して、
残せたものがあっても振り向いてくれない。
支えもない。帰る場所もない。
それならわかってあげたいと思うけどさ
帰れば温かいご飯があって、誰かに応援してもらえて、
話を聞いてくれる誰かがいて
失敗は成功の元とかでいられるように見えるやつが
辛いとか軽々しく言うな。
私がどうとかじゃなくてさ、他を巻き込むことをしないでほしい。
結局誰だって一人じゃないんだから。』
落ち着け、ベラベラ言ってんのは私の方じゃん。
彼女の掴む手はパッと外れて
見てみれば悔しがってる、何も言い返せないみたいだ。
図星ってやつか。
山下「今のお前の考え方じゃこの先前に進めなくなるからな。
次こんなことがあればホントにその音源タツヤくんに送り付けちゃうんだからな。」
もう黙り込んで下を向いてる彼女たちを置いて帰ることにした。
『なんかごめんね。なんも言えない感じになっちゃって』
古森「いいよいいよ笑女の子同士の事に男入るとかダメじゃん？
それに俺ら空気だったし。」
佐久早「しっかり言えたならいいんじゃない？」
『佐久早君とリンちゃんがよく煽りあってるのとか
この前生徒会長が「この時代は力よりも情報で権力を得ることができるんだよ。」
とか言ってたの思い出して
煽りと相手の情報を重視した。』
古森「そっかそっかｗｗｗでもまだ煽りが足りないなｗｗ」
『おー、教えてくださいまし。』
このやり取りのすぐ隣でまた言い合いしてる二名。
なんかスッキリした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 546人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モモ - にやにっやしていて自分でも本当に気持ち悪い。こんなおもろい話を書く作者さんが悪いんですよ！！ (2023年1月2日 22時) (
レス) @page3 id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
お日向ぼっこ(プロフ) - はちみつレモンさん» そんな読んでくれてるあなたも好き！ (2021年11月1日 1時) (レス) id: f2de4cbf7a (このIDを非表示/違反報告)
はちみつレモン - あ“ぁ〜。臣くんの不器用さがまたいい…………好き！ (2021年10月27日 22時) (レス) @page46 id: d0d136fad8 (このIDを非表示/違反報告)
お日向ぼっこ(プロフ) - あさなさん» ありがとうございます！明日、もしくは明後日には皆さんに読んで頂けそうです！ (2021年9月19日 22時) (レス) id: 9fd2cf6c80 (このIDを非表示/違反報告)
あさな - 番外編楽しみにしてます！！ (2021年9月19日 20時) (レス) id: 0f436141f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：お日向ぼっこ | 作成日時：2021年9月3日 21時
