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人の気持ちを考えて ページ38

(引き続き佐久早side)


きっと早苗さんは何回も言ってきたんだ



でもお前がなんて一言も言ってないとか適当に流されて


止まらないでエスカレートしてくばかりで


自分がいつそこまでされるような事をしたか


どうすれば終わるかとか


考えても実行しても何も変わらなかった。




ポロっと聞こえた元也との会話に

早苗さんもう一人じゃないって言ってた。

怖くなんかないって言ってた。




「入部してすぐ自分のポジション入ったんでしょ?
何であいつがコートに
何であいつがレフトに
何であいつがバレーに

あいつが喜ぶ権利なんてないんだから笑」



コーチも監督も話を聞いてるやつらも何もしない。


一人のチビ助だけが早苗さんの袖を握って言った。



「お姉ちゃん大丈夫?」


元也との対人は止まってて早苗さんはボールを抱えて



泣いてた。

ぶっちゃければはじめっから一人じゃなかったし

怖がる必要もなかった




結局は辛いんだ。



古森「A、ちょっと待ってろよ。」



正直これは俺が言ってやりたかった、


悔しいけどその分俺が早苗さんを安心させたい。



あいつに関してはもう止められなくなっていた。



山下「ガキの頃から、中坊になっても今になっても言い続けんのか。

悪口とか誰もが通る道なんだろうけど、

自分がどんだけボールを拾っても点を決めても

みんなして喜ばないし繋げてもくれない。

自分は目標もあって頑張って練習してるのに

後ろの方でウォーミングアップもしないボールにも触ってないおまらに


グチグチと言われ続けて、


何年も何年も



その気持ちがわからないのか!」



怒鳴りつけてた。


「私がいつあの子だって言ったのよ、
てかあんたに関係なくない?」


元也もそろそろやばい。




それは俺もだ。でも早苗さんの顔を見て察した。



佐久早「お前ら、その話は帰りにしろ。子供が見てる。」


元也・山下「おい!」



佐久早「そうゆうのは思いきって爆発させるまでとっとけ。」


目線で早苗さんの方に一瞬向けて二人を説得させた。



練習に戻った。


『ありがとう。私も帰りにガツンと言ってやる。』

佐久早「まだ涙目で強がるな。」





彼女は笑ってくれた。

悲しみなんて笑い飛ばせ→←苦しめたもの



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モモ - にやにっやしていて自分でも本当に気持ち悪い。こんなおもろい話を書く作者さんが悪いんですよ!! (2023年1月2日 22時) (レス) @page3 id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
お日向ぼっこ(プロフ) - はちみつレモンさん» そんな読んでくれてるあなたも好き! (2021年11月1日 1時) (レス) id: f2de4cbf7a (このIDを非表示/違反報告)
はちみつレモン - あ“ぁ〜。臣くんの不器用さがまたいい…………好き! (2021年10月27日 22時) (レス) @page46 id: d0d136fad8 (このIDを非表示/違反報告)
お日向ぼっこ(プロフ) - あさなさん» ありがとうございます!明日、もしくは明後日には皆さんに読んで頂けそうです! (2021年9月19日 22時) (レス) id: 9fd2cf6c80 (このIDを非表示/違反報告)
あさな - 番外編楽しみにしてます!! (2021年9月19日 20時) (レス) id: 0f436141f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お日向ぼっこ | 作成日時:2021年9月3日 21時

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