正しい笑顔の作り方 (ページ3)

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来世ページ3

私は廃墟の屋上で携帯の画面をのぞき込む

『ありがとう』

憧れだったキャラクター、大好きだった曲に、お礼を言う。

もう私に場所はない、もっと頑張れば、何きっかけを作れば、今からでもなんとかできる。アニメに全力を注いだって、音楽に没頭して過ごしたっていい。

でも、なんとなく逃げたくなった。うまく説明できないけど消えてしまいたいとおもった。

私が見つめる画面には明かりが消えて、光さえも映さない黒い自分の瞳が見える。

命を断つ勇気なんかないけど、消えるにはこれくらいしか方法はない。

『さようなら。』

私は携帯を地面に打ち付けて走る。

一番を超えても、その努力に振り向いてくれる人は私の記憶にはなかった。

どれだけやさしくなろうとも、笑ってくれる人も

一度振り向いてくれても、

そんなに続きはしなかった。

私にはこの世界で生きるのは、向いてないみたいです。

私は走った勢いで屋上のフェンスを飛び越えて。目をつぶってそのまま飛び降りた。

、、、、、、、、あれ？

私は、飛び降りたはず。一瞬も衝撃を感じない。

何故かだんだん視界に光が差し込んできた。

？？？「起きたか、、」

視界が整って、自分は生きていると確信したとき。

聞いたことのある声が聞こえた。