ナナイロノオト 2

優しいおとんと息子 番外編 ページ48

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流星 side


ある日の夕食後。


半年ぐらい経ったし、
歯医者で歯をみるという話を望とおとんがしてて。

前は家で軽く済ませる程度やったけど、
虫歯が1回できたからか、歯医者でするらしい。




崇裕 ｢ 頑張ろなっ ｣


望 ｢ ふふ、うんっ！

みんなは虫歯治したことあるから、
検診とかも歯医者さんでするんっ？ ｣




いつも家でやってた望の
何気ない素朴な疑問なんやろけど…


いや、、
その質問は要らんわほんまに。



｢ のんちゃんええこと聞くやん ｣

と…
一番怖い人が反応して急に矛先が向いた。




淳太 ｢ 皆も歯医者で検診すんねんで。

ええ機会やし、
一緒に歯医者で検診やりたいねぇ ｣


望 ｢ みんなでっ？！ ｣



淳太 ｢ おん。みんなでは嫌や？ ｣


望 ｢ ううんっ、ええよっ！
のんは流星くんと一緒がええなぁ ｣



流星 ｢ …は？ ｣



なんで俺やねん。
変な事言うなやほんまに。



望 ｢ ！

やっぱともくん……… ｣



淳太 ｢ 流星 ｣


流星 ｢ …智洋がええ言うてるやん ｣



淳太 ｢ 最初は流星言っとったやろ。

のんちゃんごめんなぁ？ ｣


望 ｢ ちがっ、
けーわいやった…ごめんね、、 ｣



淳太 ｢ そんなことないで、大丈夫や。
今度のお休みの日に一緒に検診しよな。 ｣


望 ｢ ええの…？ ｣



淳太 ｢ おん、ええよ。
ちゃんとみんなで出来るようにしとくわ ｣


望 ｢ こくん ｣



淳太との話が終わると、
ピューっと、おとんに抱きついて。

俺の方を不安そうに見てる。


あかんからな、今回は許さん。




智洋 ｢ 昨日大丈夫やった？
のんちゃん今日も不安そうにしとったよ ｣


流星 ｢ 大丈夫なわけ ｣



智洋 ｢ そっか…。検診やばそうなん？ ｣


流星 ｢ …怒られはするやろな ｣



智洋 ｢ あちゃ…。
頑張るしかあらへんなぁ。 ｣


流星 ｢ はぁ、だる。 ｣




最近外れてしもた詰め物。

言わんとなぁとは思ってたけど…。



今じゃなかった。
俺のタイミングがあるねん。

そんなん思っててもあかんくて、
ついに検診の日になった。




淳太 ｢ のんちゃんは流星とがええもんな？
じゃあ大毅と智洋こっちおいで ｣


智洋 ｢ うんっ、頑張ってね。 ｣


大毅 ｢ 望、流星のこと頼むで〜 ｣


望 ｢ う、うん…。 ｣




気にしいやから、ここ数日間、
望は俺のこと何度もちらちらと見てきて。

ちょっと今は距離あいとる。



まぁいつもべったりって訳やなく
望とは程よい距離やねんけど。







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