優しいおとんと息子 ページ46
*
「 のんちゃんそのままでええからね。
大きい音するけど痛くないから大丈夫やよ 」
「 望ほんまに上手やわ。
怖かったら手挙げてなぁ〜 」
「 えらいで〜。
めっちゃ頑張れとるなぁ!ほんま凄いで! 」
治療中は記憶ないぐらい緊張してた。
虫歯は小さいって言われたけど、
大きな音はするしやっぱり怖いし。
でも…
照史も淳太も、
もちろんおとんも怒らんかった。
それに、
涙も出そうやったけど…
頑張って耐えてたらそんなんお見通しで。
「 頑張ってんのわかるから無理しいなや 」
「 ちょっと一緒に深呼吸しよっか。 」
「 休憩しつつやろな? 」
と、ほんまにほんまに優しかった。
崇裕 「 ん、上手やったよ。お疲れさま。 」
望 「 んっ、! 」
最後までして椅子が起こされて、
おとんにやっと抱き付けた。
崇裕 「 今日は甘えたやねぇ。
むし歯も今日治したとこだけやったし、
大したことなくて良かったなぁ。 」
望 「 こくん 」
崇裕 「 ん。
じゃあのんすけ1つだけ約束してくれる? 」
望 「 ? 」
崇裕 「 歯磨きさぼってたりしたら別やで?
普通に気をつけてたのに、
虫歯ができたんは誰も責めへん。
のんすけが苦しくなるのが見てて1番辛いからな?
言い難いこともあるかもやけど、
これからは早めに教えてくれるかな。 」
望 「 こくん。
ちゃんと、はよ言う…! 」
崇裕 「 ん、ありがとう。
よーし、歯医者も終わったし、
今度またなんか2人で食べに行こなぁ 」
望 「 ! 」
照史 「 …え、ずる〜 」
淳太 「 子供か、笑 」
照史 「 美味しいもんは別やん! 」
望 「 ふふ…
いっつも照史は食いしん坊や…笑 」
崇裕 「 しゃーないから家族で行くか、笑 」
望 「 うんっ!
でも…
また2人の時もあったらいいな 」
崇裕 「 !!
もちろんやで〜
また2人の時間も作ろうなっ 」
望 「 ♪ 」
初めてできた虫歯。
優しいのもわかってたのに、
全然上手く言えなくて…
でも、ちゃんと言って謝れて良かった。
優しくて面白くて、
いつも笑顔な自慢のおとん。
めーっちゃ大好きっ!!!
*
230人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃたん(プロフ) - ポロさん» いつもお読みいただきありがとうございます!お仕事お休みの間はたくさん更新したかったので、そう言っていただけると非常に嬉しいです◎ 続編もこのあと用意して更新致しますのでまたお時間があれば見ていただけると嬉しいです🌈 本当にありがとうございます! (2023年5月7日 22時) (レス) id: 4e964c29d6 (このIDを非表示/違反報告)
ポロ - いつも楽しく読ませていただいています!GW期間たくさん更新していただき、毎日の楽しみになっていました!続編も楽しみにしています!いつもありがとうございます☺️ (2023年5月7日 0時) (レス) @page46 id: b7e0e8c2dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みぃたん | 作成日時:2022年10月28日 23時