優しいおとんと息子 ページ43
＊
崇裕 ｢ ええんやで？
しんどくなることは無理に言わなくても。
それとも、話したいこと？ ｣
望 ｢ …ん、はなし、たい…っ、 ｣
崇裕 ｢ そっか…
でも、のんすけが苦しいのはしんどいからさ。
どうしようかな…
何か他に方法を考えたいけど… ｣
望 ｢ …… ｣
崇裕 ｢ ん？のんすけ？ ｣
少し立って腕を引くと、
おとんは一緒に立ち上がってくれて。
崇裕 ｢ やっぱり自分の部屋が落ち着く？ ｣
望 ｢ そ、じゃなくて… ｣
ランドセルを取り出して、
手前のポケットに入れてある紙をばっと渡す。
…その後は、わかんない。
反応が怖くて、
床に三角座りになって顔を埋める。
崇裕 ｢ ……のんすけ？ ｣
望 ｢ ……… ｣
崇裕 ｢ 望？ ｣
望 ｢ …っ！ ｣
やっぱり怒られる…よね、
崇裕 ｢ ふふ、教えてくれてありがとう。 ｣
望 ｢ …おと…ん、、？ ｣
崇裕 ｢ 大丈夫？痛ない？ ｣
望 ｢ んっ、こくん… ｣
崇裕 ｢ 良かった。
のんすけから教えてくれて嬉しいで。 ｣
望 ｢ ……っ…泣 ｣
崇裕 ｢ ずっと怖かったなぁ…もう大丈夫やで。 ｣
望 ｢ ん〜っ…泣 ｣
おとんの腕の中に収まってたくさん泣いた。
崇裕 ｢ 落ち着いた？ ｣
望 ｢ …こくん、 ｣
崇裕 ｢ よし！
ほんならご飯でも食べに行こ。 ｣
望 ｢ … ｣
崇裕 ｢ 嫌や？ ｣
望 ｢ いいの、、？ ｣
崇裕 ｢ ええよ。
歯のことはいつでもできるけど、
2人きりは中々あらへんからなっ！ ｣
望 ｢ こくん ｣
崇裕 ｢ じゃあ用意できそ？ ｣
望 ｢ …ん、
あの…っ、ごめんなさい… ｣
崇裕 ｢ 謝らなくていいよ。
初めてやし言い難かったよね。 ｣
望 ｢ …言わなきゃって、思ってたけど…
何回も言う時あったのに、
なんでかわかんないけど言えなくて、
どうしたらいいかわかんなくて…っ、 ｣
崇裕 ｢ うん、大丈夫。
のんすけは大丈夫やろって
勝手に決めつけちゃっててごめんね。
もう少しちゃんと聞いてあげたら良かったね。 ｣
望 ｢ んーんっ、嘘ついたから… ｣
崇裕 ｢ それでも。
きっとお父さんが歯科医じゃなかったらさ、
また違ってたと思うから。
賢いし優しいから、俺らがどう思うかなって、
智洋のことも流星のことも近くで見てたから余計にドキドキしてただろうし。
のんすけの頭の中で色々考えちゃったんだよね。 ｣
なんで、、
そんなに分かってくれるの…？
＊
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みぃたん(プロフ) - ポロさん» いつもお読みいただきありがとうございます！お仕事お休みの間はたくさん更新したかったので、そう言っていただけると非常に嬉しいです◎ 続編もこのあと用意して更新致しますのでまたお時間があれば見ていただけると嬉しいです🌈 本当にありがとうございます！ (2023年5月7日 22時) (
レス) id: 4e964c29d6 (このIDを非表示/違反報告)
ポロ - いつも楽しく読ませていただいています！GW期間たくさん更新していただき、毎日の楽しみになっていました！続編も楽しみにしています！いつもありがとうございます☺️ (2023年5月7日 0時) (レス) @page46 id: b7e0e8c2dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃたん | 作成日時：2022年10月28日 23時
