憧れと、優しさと。 ページ20
*
そんなことがあったとは知らず…
1週間後のある日。
淳太 「 なんでおるん?! 」
仕事帰りの出待ち。
親がどうしたかと思えば後部座席には崇裕が…
崇裕 「 !! 」
淳太 「 ごめんな、大丈夫やった? 」
崇裕 「 じゅんた、ごめんなさい…泣 」
抱きしめてやれば、泣いて謝ってきて。
一部始終聞いた。
どんだけ可愛い弟やねん。
淳太 「 もう…
俺が崇裕に嫌われたかと思ったわ、笑 」
崇裕 「 淳太嫌いならんっ、! 」
淳太 「 ありがとう。
それは俺もやから安心し? 」
崇裕 「 ん。 」
「 まだ淳太に言うことあんのやろ? 」
崇裕 「 ! 」
淳太 「 ん? 」
崇裕 「 …じゅんた、 」
淳太 「 どうした? 」
崇裕 「 はいしゃ、じゅんたがええ… 」
淳太 「 …おん、任せとき。
崇裕がそう言ってくれて嬉しいで 」
崇裕 「 ん!! 」
抜いて1週間後の今日、
他の歯医者に行こうとしてたらしく。
俺も抜いた後の確認は
いつものところでもええからって親には伝えてたし。
痛みが出てて他の医院にかかるぐらい、
別に怒ることもないだろうしね。
特に他になにかすることは無いし…
ここまで毎回来てもらうのも
少し離れてるから大変だし疲れるから。
でも、崇裕が言うてくれるなら別。
淳太 「 なんでそんな今日は
恥ずかしそうにしてんの、笑 」
崇裕 「 …わかんない、 」
後日、改めて歯医者に来た崇裕は少し恥ずかしそうで。
まぁ前より余裕もあるだろうし、
改めると恥ずかしくなったりするのもあるよな。
崇裕 「 ねぇ、どうしたら淳太みたいになれる…? 」
淳太 「 頑張ってるの分かるし、
今のままで崇裕は十分だよ。 」
崇裕 「 …そうじゃなくて! 」
淳太 「 んー…
まぁ英語とかを好きって気持ちを忘れなければ、
勉強も続くし良いと思うよ。 」
そう言うと満足したのか頷いてくれた。
土曜日のラストに歯医者に抜いたところの確認に来て、今日はせっかくだし…とうちの家に泊まってる。
ちゃっかり淳太に教えて欲しくて…
と言って持ってきた英語教室の宿題をしてるとこ。
憧れてくれるのは嬉しい。
でも、無理させすぎたくも無いし、
今のままで崇裕は十分優しくて頑張れていい子で。
だから、好きって気持ちを大切にして欲しくてね。
世界一優しい俺の弟。
だからこそ無理してまうこともあると思うけど、
俺にはいつでも頼ってな!
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みぃたん(プロフ) - ポロさん» いつもお読みいただきありがとうございます!お仕事お休みの間はたくさん更新したかったので、そう言っていただけると非常に嬉しいです◎ 続編もこのあと用意して更新致しますのでまたお時間があれば見ていただけると嬉しいです🌈 本当にありがとうございます! (2023年5月7日 22時) (レス) id: 4e964c29d6 (このIDを非表示/違反報告)
ポロ - いつも楽しく読ませていただいています!GW期間たくさん更新していただき、毎日の楽しみになっていました!続編も楽しみにしています!いつもありがとうございます☺️ (2023年5月7日 0時) (レス) @page46 id: b7e0e8c2dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃたん | 作成日時:2022年10月28日 23時