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憧れと、優しさと。 ページ19





そうして帰宅。


帰り道とかも普通に話してくれて、
大丈夫やと思っててんけど…


家帰って母親の顔見た瞬間、
崇裕は泣いてしもて。



「 どないしたん。
淳太優しかったんちゃうの? 」


崇裕 「 …泣 」


「 もう…笑

ちゃんと頑張ったんやろ?
それでええやんか。 」


そう言って崇裕を包み込んで、
結局何も聞けないまま泣き疲れて寝て。



「 酷かったん? 」


淳太 「 ううん。虫歯はなかってんで。

でも、また大人の歯が生えてくるのに
子供の歯が引っかかっとって痛かったみたいで。 」



「 そうやってんね。
それにしても驚いたわ。 」


淳太 「 うーん…
俺も大丈夫かと思ってんけどな…

やっぱあかんかったかな。 」



「 それとなく聞いとくから気にしいなや? 」


淳太 「 おん、ありがとう。 」



そこからゆっくりして、
明日仕事あるから流石に帰らんとあかんくて。



「 崇裕?
なんでそんな隠れんねんな…

淳太帰るんやから今日はありがとうって 」


崇裕 「 ……………、、 」



「 もう…
黙っとったら淳太帰ってまうよ? 」


淳太 「 大丈夫大丈夫。

今日は嫌なことしてごめんな?
でも、崇裕偉かったし頑張ってくれて嬉しかったで。

また今度帰ってくるから。
そん時は歯医者やなくて他のことしよな。 」



そう言った俺に
崇裕は少しだけ顔を見せてくれて。


「 じゃあまた今度ね 」

そう言って頭を撫でて帰る。



今日は崇裕の中で、
俺は兄貴やなくて怖い歯科医やから。

今度来た時は
兄貴として会えたらいいなと思う。




「 淳太帰ってもたよ、良かったん? 」


崇裕 「 … 」



「 淳太に怒られたん? 」


崇裕 「 んーん、 」



「 やっぱ歯医者さん怖かったん 」


崇裕 「 …… 」



「 怖くなかったん? 」


崇裕 「 んーんっ…

でも… 」



「 でもどないしたん? 」


崇裕 「 淳太、怒んなかった… 」



「 優しくてよかったやん 」


崇裕 「 …こくん、 」



「 それやのに何で
淳太にあんな態度とんの? 」


崇裕 「 だって…

…淳太すごく大変やったもん……泣 」



「 大変や思うんやったら
淳太はあんな最後まで優しくないと思うで?
崇裕のことめっちゃ想ってくれてたやん。 」


崇裕 「 んーんっ、

沢山泣いちゃったし、嫌なのもあったし、
怒られるかなってドキドキしてにもできなくて、

淳太嫌いになっちゃったかもしれん…泣 」




…そんな訳あらへんのにな。




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みぃたん(プロフ) - ポロさん» いつもお読みいただきありがとうございます!お仕事お休みの間はたくさん更新したかったので、そう言っていただけると非常に嬉しいです◎ 続編もこのあと用意して更新致しますのでまたお時間があれば見ていただけると嬉しいです🌈 本当にありがとうございます! (2023年5月7日 22時) (レス) id: 4e964c29d6 (このIDを非表示/違反報告)
ポロ - いつも楽しく読ませていただいています!GW期間たくさん更新していただき、毎日の楽しみになっていました!続編も楽しみにしています!いつもありがとうございます☺️ (2023年5月7日 0時) (レス) @page46 id: b7e0e8c2dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃたん | 作成日時:2022年10月28日 23時

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