憧れと、優しさと。 ページ17
＊
淳太 ｢ 良いんだよ、ゆっくりで。 ｣
崇裕 ｢ …こくん、、 ｣
淳太 ｢ ん。
じゃあ少しみるだけ。いいかな？ ｣
崇裕 ｢ こくん… ｣
頷いたし大丈夫かと思ったけど…
ユニットを倒して崇裕の表情を見ると
もう目がどんどんうるうるしてきて。
そうよな…、怖いよな。
淳太 ｢ そんな我慢しなくていいから。
怖い時は怖いでいいし、嫌な時は嫌って言って。 ｣
崇裕 ｢ ごめっ、なさ… ｣
そう言った崇裕はもうぼろぼろと泣き出して。
嫌々言うことない崇裕が、
こんな風になるなんて余程のことで。
歯科医としてはもちろん、
兄としてもなんもできてない自分に腹が立つ。
今日は歯をみるのもやめてもいいかな…
俺はそう思ったけれど、
崇裕はそれには首を横に振った。
難しいな…
とりあえず今のままはよろしくないと思い、
俺は1度ユニットを起こして。
外の空気を吸おうと外に出た。
崇裕 ｢ ………じゅ…た、？ ｣
淳太 ｢ ほら、崇裕はどれにする？ ｣
1度外に出て医院の目の前なある
自販機で飲み物を購入することに。
院内にもそりゃ多少あるけど、
外に出る方が良いと思ったからさ。
困った顔をしたけれど、
｢ 淳太と同じの… ｣
と、どこまでも可愛いやつ…笑
淳太 ｢ そんな顔しない。大丈夫だから。 ｣
崇裕 ｢ こくん…、 ｣
そこから少し飲みながら、
崇裕の話を聞いていると…
ずっと何とかしなきゃって
そういう想いは頭の中にある様子。
まぁ…言い出しにくいのはそうだけど、
歯が痛くなったことないから分からないし…
昔の歯を抜いた時の恐怖が抜けないことに、
崇裕自身がすごく困ってて。
治したいのと怖いのとで、
崇裕が葛藤してるのがわかった。
怖いのと治したいのはどっちが強いのかを聞くと、
治したい気持ちが強いと答えたから。
｢ 嫌な時は嫌って言うこと ｣
｢ 時間はいくらでも待つから、
1人じゃなくて2人で頑張って治すこと ｣
を約束して再び診察室へ。
淳太 ｢ 少しだけみていいかな？ ｣
崇裕 ｢ …こくん、 ｣
少し頷いてくれたので、
ゆっくりと待っていると口を開けてくれたので確認する。
崇裕はぎゅっと目を閉じたけど、
口はちゃんと開けたままにしてくれる。
痛い歯はここか……
とりあえずレントゲン撮りたいな。
淳太 ｢ 起こすよ。頑張ったな。 ｣
そう言うとほっと胸を撫で下ろした崇裕。
たくさん頑張ってくれてる。
＊
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みぃたん(プロフ) - ポロさん» いつもお読みいただきありがとうございます！お仕事お休みの間はたくさん更新したかったので、そう言っていただけると非常に嬉しいです◎ 続編もこのあと用意して更新致しますのでまたお時間があれば見ていただけると嬉しいです🌈 本当にありがとうございます！ (2023年5月7日 22時) (
レス) id: 4e964c29d6 (このIDを非表示/違反報告)
ポロ - いつも楽しく読ませていただいています！GW期間たくさん更新していただき、毎日の楽しみになっていました！続編も楽しみにしています！いつもありがとうございます☺️ (2023年5月7日 0時) (レス) @page46 id: b7e0e8c2dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃたん | 作成日時：2022年10月28日 23時
